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» 2016年04月26日 06時00分 公開

ボカロ、擬人化、弾き語りまで:国内最大の同人音楽イベント「M3」に行ってみた (2/2)

[鈴木美雪,ITmedia]
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 サークル参加している人にもっと詳しく話を聞きたいと思い、自分で作曲を行いながら歌も歌う参加者のYさんに話を聞いてみた。

高校時代から参加しているYさん(女性)

M3 同人音楽 顔出しはNGとのことで匿名でインタビューの許可をもらった

 普段は都内のシステム会社でエンジニアとして働くYさん。初めてM3に参加したのは、高校生のときだという。もともとM3自体は中学生のときから知っていたが、自分のような10代の女性参加者が会場にいるイメージもなく「1人で行くのは怖かったし、最初は諦めていた」という。

 Yさん「一般参加を含めると今回でM3に来るのは10年目ですね。サークル参加だと7年目くらいでしょうか。最初はイベントへの『憧れ』から記念受験のような気持ちでサークル参加で出たんです。なんだかんだいって、毎年春と秋にCDを持ってきてサークル参加しちゃってますね」

 最初は憧れからだったというYさん。M3の存在を知ってから、自発的に作曲や機材のことを調べたと話す。

 Yさん「家にピアノがあったので、音楽は昔から好きでした。M3を知ったきっかけは「muzie」というインディーズの音楽配信&コミュニティーサイト。そこで好きだった歌手さんが『M3で販売します』とお知らせを流していて、M3ってなんだろう、私も参加できるのかなっていろいろ自分でも調べるようになりました。」

 今でこそM3は女性の参加者も多いが、ニコニコ動画やボーカロイドの流行が来る前は「女性の比率は少なかった」とYさんはいう。

 Yさん「muzieでシンガーソングライターの志方あきこさんや霜月はるかさんの音楽を聴いて、高校生になったらM3に行ってみたいなと思っていました。やっと高校で同じようにM3に興味を持っていた友達と一緒に一般参加して、もうあれから10年経ったのかと思うと感慨深いです」

 平日は会社勤めで忙しいYさんに、いつ歌の練習や作曲をしているのかも聞いてみた。

 Yさん「歌は月2回、横浜のレッスンスクールに通っています。仕事の都合などもあり、ライブで歌うことはあまりないですね。休みの日は歌手のオーディションを受けるときもあります」

僕らの同人音楽「M3」

 Yさんは、いまは会社勤めの日々だが「いつか歌をメインの仕事にしていきたい気持ちはある」という。「M3は創作発表もするけど、いろいろなサークルの音楽に触れ合える癒やしの場所」と教えてくれた。

 当日は筆者も数々のサークルを回ったが作品発表の場として、M3が参加者にとても愛されているのが分かった。

 今後もM3からどんなアーティストやクリエイターが生まれるのか、引き続き楽しみである。

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