みなさんは、「コスプレイヤー」という人たちにどんなイメージを持っているでしょうか。
絵師さんやもの書きさんと同じ表現者の一員で、基本的に引っ込み思案なオタクたちの中でも、人前に立って表現するという華やかさを持っています。つまり……控えめに言って「神」。
オタクは常に萌えることができる「供給」を求める生きものです。自身の体を使って表現を行うコスプレイヤーは、消費する側のオタクにとってはまさに神のような存在。なぜなら、コスプレイヤーが存在すること自体で供給が生まれるからです。本人の努力によるものであるのは前提ですが。ありがとう……ありがとう……。
さて、そんなコスプレイヤーですが、私は日頃から世間一般のコスプレイヤーのイメージと、コスプレイヤーの実態にギャップがあると思えて仕方なかったのです。
一般的なイメージとして、コミックマーケットなどのイベントなどでしばしば話題になる“美人すぎる/かわいすぎるコスプレイヤー”がまず浮かび上がるのではないでしょうか。
しかし、実際は女性が男性キャラクターに扮(ふん)する「男装レイヤー」が多いのです。実際のコスプレイヤーさんの声や自分の体感でもそうですし、コスプレイヤー向けSNS「コスプレイヤーズアーカイブ」(2016年10月現在のコスプレイヤー登録数は15万9292人)の検索結果からも分かります。
「男装メイン」で検索すると、ヒットするのは1566人。「男キャラメイン」だと20人で、「男性キャラメイン」は14人。「女キャラメイン」(11人)、「女性キャラメイン」(35人)そして「女装メイン」(202人)をキーワードに入れている人に比べて多いことが分かります。
ちなみに、「女装」という言葉に違和感を覚える方もいらっしゃるかもしれません。言葉通り「男性が女性キャラのコスプレをする場合」ももちろんあるのですが、女性が女性キャラをやる場合にも「男装」の対になる言葉として、「女装」という言葉が使われる場合があります。もっとも、作品名やキャラクター名で登録している方もたくさんいるので、あくまで数字は目安ですが。
今回、そんな「男装」をメインに行い、撮影した作品のクオリティーをストイックに求めるタイプのコスプレイヤーのN子さんに話を聞くことができました。出来上がったコスプレ写真には、いろいろな人の涙ぐましい努力が隠れていたのです。
N子さんのメインジャンルは「刀剣乱舞」。最初から男装メインだったわけではなく、初めは「ハードル高そう」と避けていた。しかし、実際にやってみたら「自分にもできた」という驚きと存外に楽しいことではまっていった。2年前からコスプレにのめり込み、コスプレするためのお金を稼ぐために本業の会社員の他、副業でバイトもしています。日々の労働時間は14〜16時間で、仕事が終わると衣装作り、土日は撮影・・・・・・一体、彼女はいつ休んでいるんだ?
というわけで、今回はN子さんに一般的なコスプレイヤーのイメージが合っているのかどうかぶつけてみます。誰もが気になるあの疑問を、ざっくばらんにご回答いただきました。
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