ティプロンを動かしているのはAndroidベースのカスタムOSだ。このためWi-Fiを介して自らインターネットに接続することが可能。Youtubeの動画やYahoo!ニュースのRSSを表示することができる。今のところアプリの追加は行えないが、RSSなど登録できるチャンネルは増やしていく。「アプリの追加も技術的には可能。LINEなどにも対応できますが、(移動ロボットのティプロンに)何をさせると便利になるのかを考えています」
またAPIを公開してサードパーティーが対応アプリを開発できるようにすることも検討中。「B2B用途では何らかのトリガーでティプロンを動かすなどの応用もできます。API公開については可及的速やかに整備します」(岩佐氏)
ティプロンは後頭部にHDMI入力端子やUSB端子を備えているため、USBメモリーに保存した動画や静止画、あるいは「Chromecast」や「Fire TV Stick」などの端末をHDMI接続して動画を視聴することもできる。内蔵のDLPプロジェクターは1280×720ピクセルの720p対応。輝度は最大250lm(ルーメン)とホームシアター用途には少し暗めだが、3mの投写距離で最大80インチの画面を投影できる。音声を出すためにモノラルスピーカーも搭載した。なお、頭部には500万画素のカメラを備えているが、現時点でユーザー操作による撮影は行えない。後日、アップデートで対応する予定だ。
ティプロンの移動は慣性航法によるもので、部屋のマップなどは作らず、カメラ画像の解析と深度センサー、駆動輪の回転数(=移動距離)といった情報を組み合わせて自機位置を判断する。仮に進路上に障害物を見つけた場合は一時停止して待機。これは障害物が人間ならすぐに移動するという考えだ。待っても障害物が動かない場合、アラームを出してユーザーに知らせることもあれば、諦めて充電器に戻ってしまうこともあるという。
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