マルチスピーカーユニットを内蔵するサウンドバーとワイヤレスサブウーファーのセットによる「HT-ST5000」も、北米で今年の春に発売を予定している。本機も同社のホームシアターシステムとして初めてDolby Atmosに対応。開発を担当したソニービデオ&サウンドプロダクツのサウンドバー関連製品プロダクトプランナーである鈴木真樹氏は、やはり昨今のDolby Atmos対応コンテンツの注目度の高まりを受けて、これに対応したと経緯を説明する。同時期に発売されるUltra HD Blu-rayプレーヤー「UBP-X800」と使い勝手のマッチングも図っている。
本体の左右エンドにDolby Atmos対応のイネーブルドスピーカーを配置。本体設定からイネーブルドスピーカーによる反射音が作り出す立体効果をマニュアルでセットアップしながら、「S-Force PRO」によるフロントサラウンドの効果とブレンドして最適な3D立体音場を生成する。
ルックスは2015年に発売されたサウンドバー「HT-ST9」にもよく似ているが、同社のアコースティックエンジニアである簗輝孝氏によれば本機をベースにチューンアップを図った製品であるという。また本体のサイズはソニーのブラビアと組み合わせた時に、サウンドバーが画面を隠してしまわないように従来モデルよりも高さを8mmほど抑えたそうだ。HDMI端子は3系統を備え、HDCP 2.2、4K/HDRのパススルーに対応。
アンプは「S-Master HX」を搭載。USB経由でのハイレゾ再生ができるほか、「DSEE HX」によるハイレゾ相当へのアプコン機能、Bluetoothは「LDAC」まで幅広く対応している。
AVアンプと同様にGoogleクロームキャストの機能を内包するChromecast built-inのほかSpotify、北米ではGoogle Homeへの対応なども盛りだくさんに詰め込んだ。
本機はDTS:Xには非対応だが、Dolby Atmosのサラウンド環境を家庭で手軽に再現できるシアターバーとして要注目の製品だといえるだろう。
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