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素晴らしく良くなった“オトナの道楽カメラ”、富士フイルム「X100F」(3/4 ページ)

» 2017年04月12日 05時50分 公開
[荻窪圭ITmedia]
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画質については文句なしのレベル

 X100Fはフルマニュアル撮影を念頭においた凝った操作系を持っているが、いざ使ってみるとボディが大きめなこともあってグリップしやすいし操作もそう難しくない。

 画質はといえば、2016〜2017年型Xシリーズ(X-Pro2やX-T2やX-T20)と同じ2,400万画素の「X-Trans CMOS IIIセンサー」に同じ映像エンジンを搭載しているので、実によい。発色も高感度時の画質もディテール描写も実によいデキだ。

 レンズは23mmF2.0の単焦点。センサーはAPS-Cサイズなので35mm相当になる。35mmF2の単焦点レンズをつけたコンパクトカメラなのだ。35mmというのは標準に近い広角。撮り方によって広角っぽくも標準っぽくも撮れる。

いつものガスタンク。35mm相当なのでいつもの作例よりはちょっと画角が狭い。でも色や階調、ディテールの描写力は素晴らしい。きっちり解像している(1/850秒 F8 ISO200)

 ポートレートもいい。その場の光の雰囲気をきっちり捉えてくれるし、顔検出が効くのでAFも信頼できる。

ガラス越しで日陰なのでホワイトバランス的には難しいが、いい感じにおさめてくれた。肌色も自然だし。フォーカスもしっかりきてる。髪が乱れているのは風が強く吹いた瞬間を撮ったから(1/1000秒 F2.0 +1 ISO200)

 いいよねえ。さすが、レンズ一体型の設計なので描写力はすごく高くてボケかたも滑らかできれいだ。

ミカンとレモンのシロップ漬けがあまりにおいしそうなのでついた。+1の補正で。(1/60秒 F2+1 ISO200)

 ホワイトバランスもムリにあわせにいかず、その場の光をちょっと生かす傾向であるなと感じる。

夕暮れの大磯駅。夕暮れ独特の青さを生かしたおかげで、駅内の白熱灯系の赤みがより印象的に(1/75秒 F2 ISO200)

 23mm単焦点なのでレンズも薄くてボディとのバランスもよし。携帯していてもレンズが邪魔になることはない。

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