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英語を学ぶならロボットもいいね――カシオの「Lesson Pod」入門(2/4 ページ)

» 2017年05月21日 15時23分 公開
[山本敦ITmedia]
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本格的な英語レッスンのテキストが付いてくる

 レッスンポッドには日常会話を中心とした約100件の「反復レッスン」のほか、約150件の「発音レッスン」、約140件の「文法レッスン」と、約200回分の「実用会話ライブラリー」が基本メニューとして収録されている。反復レッスン以外のメニューには予習、復習に便利なテキストが1冊ずつ付属している。

3種類のテキストが付属してくる

 このほかにもテキスト不要でゲーム感覚で学べる「英語クイズ」と「発音聴き分けゲーム」もある。それぞれコンテンツの製作、編集、音声操作への最適化は三修社、プロンテストなどエキスパートがパートナーとして製作に力を貸している。またテキストは朝日出版社、アルク、旺文社などの出版社と協力しながら定期的に追加が予定されているそうだ。

 「文法レッスン」のテキストは例えば「S+V+O」的な英語の基本的な文型を学ぶところから、関係代名詞の使い方、仮定法過去完了など「初級〜中級」レベルの内容をまんべんなく押さえている。「実用会話ライブラリー」には日常生活や旅行で使えるひと言会話が中心に収録されており、ビジネス会話に踏み込む一歩手前までという印象。「発音レッスン」は英語がちょっとできるという方にも、日常的に英語力をブラッシュアップするのに最適だ。

 文法レッスンのテキストには、例文に登場する英単語の意味などがカコミで解説されているものの、全体には中学校・高校レベルの英語には触れたことのある方以上を対象としたレベルであるように感じた。レッスンポッドのナビゲーションは大半が日本語だが、レッスンを始めると相づちは「Say that again?」「Pardon me?」といった具合に英語でも返してくる。

iOS/Android対応のスマホアプリ「Lesson Pod+」で学習の進み具合をチェックできる

 レッスンポッドが話す単語やフレーズ、ナビゲーションの文章はすべて録音したものになるので、発声は自然で聴き取りやすい。AI(人工知能)は搭載されていないので、ユーザーの名前を覚えたり、学習履歴に応じてアドバイスをくれたりという機能はない。シンプルに一定のペースでレッスンポッドが話しかけてくるスタイルだ。外国語の会話や発音の学習は自然な発声を参照しないと話にならないので正しい選択だ。

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