アマゾンのAIアシスタント「Alexa」を搭載するスマートスピーカー「Echo」シリーズもようやく日本で発売されることが決まった。これでグーグルの「Google Home」、LINEの「WAVE」による三つ巴のバトルが始まった格好だが、それぞれの製品が対応するスマートホーム連携の機能に改めて着目したい。各社のスピーカーでは音楽を聞くだけではなく、どんなスマート家電と連携するのだろうか。
Googleアシスタントを搭載する「Google Home」は、本稿執筆時点で動かせるスマートホームデバイスに、フィリップスのLED照明「Hue」や自社製のHDMIストリーミングアダプター「Chromecast」、グーグルのスマートテレビ向けOS「Android TV」を搭載したソニーのテレビ“ブラビア”の一部機種・機能がある。アイロボットのスマホアプリ「iRobot HOME」に対応するロボット掃除機“ルンバ”も近く音声による操作ができるようになるらしい。
Google Homeの場合は「Chromecast built-in」の機能を搭載する、同じホームネットワークにつながるAV製品に音楽ストリームをキャストすることができる。さらに「Works with the Google Assistant」に対応するオーディオ製品であれば、Google Homeから音声で曲送りやボリュームのアップダウンなど対応製品のリモコン操作ができる。Google Homeをマスターとして、本体にAIアシスタントが乗っていないAV機器も、あたかもGoogleアシスタントがビルトインされているかのような使い心地を実現できるのが特徴だ。
東京急行電鉄とイッツ・コミュニケーションズ、Connected Designの3社が展開する住宅向けIoTサービス「インテリジェントホーム」では、Google Homeスピーカーを使って日本語による音声コントロールが可能なIoTセンサーデバイスを多数発売している。WebサービスのIFTTT(イフト)を介して、グローバルに提供されている様々なアプリやIoTデバイスに、独自のアプレットと呼ばれるカスタマイズされたアクションを連動させることも可能だ。つまりGoogleアシスタントに直接対応していないデバイスでも、IFTTTを介せばGoogle Homeからの音声コントロールで「IFTTT対応」の多くのデバイスやアプリが動かせる仕組みがインテリジェントホームのプラットフォーム上に整っているということだ。
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