1年を振り返ろうとして、ふと思った。2017年って発売されたデジカメがすごく少なくない?
ちょいと調べて表にしてみた。
す、少ない。
往年を知る人から見ればびっくりですな。
年初に富士フイルムから中判ミラーレスの「GFX 50s」が、春にはソニーから未来のミラーレス「α9」、夏にはニコンからフルサイズ一眼レフの完成形ともいえる「D850」が、秋にはソニーのハイエンド機「α7RIII」がとインパクトのある製品が並んだので気づきづらいけど、製品数で見ると実に少ないのだ。
コンパクトデジカメを今でも積極的に投入しているのはキヤノンとカシオのみ。カシオはコンパクトデジカメしか出してないので当然であるが、ニコン、オリンパス、リコーは防水のタフネスモデルのみとなった。ハイエンド機もあまり出てないので全体としてこういう結果に。
デジタル一眼組はやっと製品サイクルがまともになった、と考えたい。例えばオリンパスのミラーレス一眼は2017年は1機種だったけど、2016年には3機種出てるわけだし。
ちょっと前まではエントリー機は毎年モデルチェンジをしていたが、さすがに毎年手を変え品を変えて新規層をガシガシ取り込もうというフェーズはいったん終了で、ハイエンド機に力を入れる……となるとそうそう数は出せないってことだ。その分、意欲的なカメラが出てきてるのでカメラ好きとしては面白い展開だ。
そんな1年から、テーマ別にちょいと振り返ってみる。
新製品って常に何らかのメッセージを備えて出てくるわけで、「おれは完成度が高いからおれを買っとけばOk」なメッセージを感じたカメラが2台あった。
一眼レフはニコンのD850。約4575万画素の35mmフルサイズセンサーを持つハイエンド機。
これぞ集大成っていうカメラで、画質と速さと使い勝手のどれもバランスがいい。カメラ好きが絶賛するのもむべなるかな。
ミラーレス一眼はソニーのα7RIII。約4240万画素の35mmフルサイズセンサーを搭載したミラーレス一眼。ボディ内5軸手ブレ補正、最高秒10コマの連写などミラーレス一眼ならではの良さを追求してきた。
これもα7シリーズの集大成的な完成度があり、α7IIIシリーズの第1弾がクオリティーで差を出せる高画素機のα7RIIIだったというのも象徴的だ。
どっちも魅力的。やっぱ35mmフルサイズセンサーを使ったハイエンド機は撮ってて気持ちいいし、画質も良いし、良いよねえ。
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