ソニーは1月11日、AI(人工知能)技術を活用した犬型ロボット「aibo」(アイボ)を発売した。2006年に生産終了した「AIBO」から約10年ぶりの復活に、喜んでいるファンも多いようで、同日オープンしたaiboと触れ合える「aibo room」(東京・渋谷モディ1階広場)には開店前から行列ができた。新しいaiboは、どんな振る舞いを見せてくれるのか。
「aiboは、何か話し掛けると何かを答えるロボットではなく、ペットとしてそこにいる」――aibo roomを手掛けるソニーPCLの小塚悠介プロデューサーはそう話す。「aibo」と呼び掛けたり名前を呼んだりすれば反応し、顎や背中をなでれば喜ぶ。「いい子」や「よしよし」といった褒め言葉に、目を細めてうれしそうにすることもあるという。
aibo roomでは人の声がする方向へ顔を向けたり、近くにあるピンク色のボールやアイボーン(aibo用の骨型アクセサリー)を前足で動かしたり――といったしぐさも見られた。鼻などにある内蔵カメラで物質を認識しており、「アイボーンを取って」というお願いを聞いて取りに行くだけでなく、自分からすすんで遊ぼうとすることもある。反応はランダムで「aiboの気分次第」(小塚プロデューサー)という。
【訂正履歴:2018年1月12日15時15分更新 ※初出時、「胸などにある内蔵カメラ」としていましたが、正しくは「鼻などにある内蔵カメラ」の誤りでした。お詫びして訂正いたします】
さらに人の顔も100人ほどまで認識。「この人が飼い主だ」とすぐに認識するわけではないが、「この人はよく触ってくれる」「この人はよく褒めてくれる」といったことを少しずつ覚えていき、そんな人のところへ自分から近寄るようになるという。褒めるだけでなくダメなことはダメとしつけることも可能。性別も設定でき「男の子のaiboでも、おとなしい子や暴れん坊の子など、育て方によって個性が出てくる」(小塚プロデューサー)という。
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