タカラトミーは3月15日、ボードゲーム「人生ゲーム」の発売50周年を記念して、シリーズ61作目にあたる新製品「人生ゲームタイムスリップ」を発表した。コンセプトは、「家族みんなでニッポンの50年を人生体験する」(同社)。3980円(税別)で3月31日に発売する。
コースは、初代「人生ゲーム」が発売された1968年からスタート。1970年代から2010年代まで年代ごとに5つのステージに分かれ、各年代の世相を反映したマス目が並ぶ。
例えば70年代は「オイルショック! 買いだめに走る」「ビデオデッキの使い方が分からなくて録画失敗」、80年代なら「テレホンカードが便利で長電話する」、バブル景気がピークを超えた90年代は「お立ち台の扇子で競り勝つ」「着メロに凝ったのに電話が鳴らない」、2000年代は「パソコンが2000年をカウントできない」など。2010年代は「クラウドファンディングで商品開発」と途端に現代風だ。さらに「未来ステージ」もあり、「ロボット先生が登場。遅刻したらすぐばれた」「宅配ドローンでラーメンを注文する」など、AIやロボット技術の進化を示唆する内容も含まれている。
プレーヤーの資産となる「お宝カード」には、年代によって資産価値が変わるというリアリティーを加えた。例えば20世紀まで65000ドルの価値がある「ショルダーフォン」は、21世紀になると1000ドルに下落するという。
盤面には各年代で話題になった建物も登場。1960年代の「団地」に始まり、80年代の「東京ドーム」、2010年代の「東京スカイツリー」などがあり、ゲーム内では購入や投資も可能だ。ゴールには20年の東京オリンピックを目指して建設中の「新国立競技場」が一足早く登場する。
人生ゲームは、ルーレットを回し、マス目を進めて就職や結婚、出産、家の購入など様々な人生のイベントを経て億万長者を目指すボードゲーム。初代モデルは1960年に米国で発売された「THE GAME OF LIFE」の直訳に近いものだったが、83年発売の3代目からは日本オリジナルの内容となり、時代や世相を反映しながら進化してきた。
シリーズの累計販売数は18年3月時点で1500万個超。ゲーム内コース(平均3メートル)総延長距離は地球を1周以上した計算になるという。タカラトミーでは、「デジタル化が進む現在でも“ルールがシンプルで世代を超えて楽しめ、人と人とが向き合って会話を楽しみながら遊ぶ”アナログゲームならではの魅力が支持されている」としている。
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