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» 2007年12月14日 13時02分 公開

キャスター・目黒陽子の「今、これが気になる」: :あなたの税金、返ってくるかも?

もう12月中旬、年末調整を終えたビジネスパーソンも多いことでしょう。年末調整以外にも確定申告で税金が戻ってくるケースを紹介します。

[目黒陽子,Business Media 誠]

著者プロフィール:目黒陽子

フリーアナウンサー(ライムライト所属)。大和証券SMBCを経て、資格ファイナンシャルプランナーを取得後、キャスターへ転向。NHK総合「お元気ですか日本列島」、「BSニュース」、日本テレビ系列「ウェークアップ! ぷらす」などを担当し、政治・経済など、情報を伝えることの大切さと難しさを学ぶ。同じくアナウンサーの滝川クリステルは従姉妹にあたる。ブログ:http://www.fpcaster.com/


 今年も早いものでもう12月中旬、何かと気ぜわしくなってきますね。「師走」とは、昔の人はうまいことを言ったものです。忘年会や年末年始の帰省、お年玉など、支出も何かと増える時期ではないでしょうか? ボーナスが出たからと安心していませんか? 年末調整を終えたビジネスパーソンも多いはずですが、書類の出し忘れには気を付けましょう。

そもそも年末調整って?

 所得税は、本来1年間の所得に対してかかってくる税金です。ですがビジネスパーソンの場合は、毎月の給与で所得税が引かれています。ただ事前に大まかに引かれているので、必ずしも年間の所得税額と合致しているとは限りませんよね。例えば、年の途中で子供が生まれたり、新たに保険に入ったりなどすると所得税が控除されるので額が変わってきます。つまりその場合は、多く税金が取られているということ。それを調整するために行うのが年末調整です。

 多く取られている場合には本人に還付(払いすぎた税金を返してもらう)され、少ないときは給与の支払い時に不足額が徴収されます。大半のビジネスパーソンは年末調整によって課税が終わるので、自分で確定申告する必要はありません。そのため税金に関して、無頓着になりがちです。

会社に書類は提出しましたか?

 多くの人は生命保険や個人年金保険などに加入し、年間10万円以上の保険料を支払っています。年末調整を行うことで、保険の支払い金額の一定額が所得から控除され、その分だけ課税所得が少なくなります。所得税で最大5万円、住民税で3万5000円軽減されるほか、今年からは地震保険も対象になりますよ(別記事参照)

 でもその恩恵を受けるために給与所得者は、毎年11月中に(会社によります)「生命保険料控除証明書」を、勤務先に提出しないと年末調整を受けられません。その書類は11月初旬ごろに保険会社から送られてきます。

 もしも保険料を給与振替にしている場合は、生命保険料控除証明書が会社宛てに送付されているので手元には届いていないでしょう。そのまま会社で処理してくれています。「手元にまだある」という人……もう会社では締め切られているかもしれません。そうした場合は面倒かもしれませんが、自分で確定申告をすれば、還付してもらえます。

 還付の場合は(今回の生命保険料控除などは)、1月1日から申告ができ、有効期間は5年間です。税務署で口座を指定すれば、申告日から2ヶ月ほどで還付されます。

 結婚や子供が生まれたなど、家族が増えたという人も年内に報告しましょう。家族が1人増えるごとに、控除額も増えます。多く見積もられていた税金が戻ってきますよ。

確定申告で税金を取り返す必要のある人

 ほかにもこんな人は、税務署で確定申告をすれば、税金が戻ってきます。

  1. 年の途中で退職し、年末調整を受けていない人
  2. 一定額以上の医療費を支払った人
  3. 災害・盗難・横領の被害に遭った人
  4. 住宅ローン控除を利用した人

年の途中で退職し、年末調整を受けていない人

 年の途中で会社を辞めても、1年間収入があることを想定し、所得税は月々引かれています。給料を受け取っていないのに所得税を多く支払っている計算になるため、確定申告で取り返す必要があります。転職した場合は、前職の給与と合わせて年末調整してもらいます。

一定額以上の医療費を支払った人

 年間支払った医療費−保険金からの支払い分−10万円=医療費控除額(最高200万円)。プラスになった金額を所得から引くことで、所得税が安くなります。また医療費の支払が10万円以下でも、合計所得金額の5%を超えている人は医療費控除が可能です。PCの使いすぎで腕がだるいなどの症状でハリやマッサージ※に通っても対象となります。必ず領収書を残しておきましょう。親族分の合算で計算できます。

※法律に規定する施術者でなければならない。施術者とは、あん摩マッサージ指圧師免許など、免許を取得している人を指す。

 親族分の医療費は、扶養家族でなくても合算でき、生計を1つにしている人であれば対象となります。例えば配偶者控除の適用を受けていない共働きの夫婦で、夫が妻の医療費を支払った場合や、父親が社会人の娘の医療費を支払った場合、妻子に生活費を送っている単身赴任の夫が妻子の医療費を支払った場合でも大丈夫です。

 共働き夫婦は給与明細が別で、税金や保険料も個別に引かれています。しかし医療費控除は合算することができ、所得の多いほうで控除申請し還付を受けることができます。

災害・盗難・横領の被害に遭った人

 今年「家に空き巣などが入ってお金を盗まれた」という人は、確定申告で所得税が控除されます。もちろん、こんなことはないに越したことはありませんが……。

 住宅ローン控除に関しては、次回お伝えしていきます。既に申し込みを終えている方も、今回は特別に確定申告しないとお金が戻ってこない人が出てきそうですよ。

 なお確定申告の準備は、早めにしておくことをお勧めします。確定申告の時期は2月16日〜3月15日というイメージがありますが、還付申告は、1月1日から受け付けてもらえます。

関連キーワード

医療 | ビジネスパーソン | 年金


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