値切らなくても教えてくれるマンション価格――マッチングサイト「得住(とくすま)」

» 2008年07月24日 18時56分 公開
[堀内彰宏,Business Media 誠]
ビジョナリープレイスの馬水代表取締役

 マンション販売会社のビジョナリープレイスが、マンション購入マッチングサイト「得住(とくすま)」を7月24日に開設。サイトで登録した利用者に、マンションの最新価格や特典情報などを伝えるサービスを開始した。

 同社の調査によると、全国の30代既婚の賃貸居住者に「今後5年以内にマンションを買いたいと思いますか」と尋ねたところ、57.5%が「はい」と回答。しかし、「今はまだ買い時ではないと思うから」、「もっとお得な物件がある気がするから」と、価格の問題で購入をためらう人が多かったという。

 そこで、マンションの最新価格や家電製品がプレゼントされるといった特典情報などを「得住」を通してリアルタイムに提供することで、お手頃物件を求めるマンション購入予備軍のニーズにこたえる。

情報を知るためには

 とはいえ、ネット上で値下げ情報などを公表してしまうと、マンションのイメージが低下することや、すでに契約をした居住者から差額を請求される可能性もある。そこで、「得住」では、情報を利用者に伝えるまでに、いくつかのステップを加えている。

マンションの特典情報を知るためには――

ステップ1:サイトで検索して、特典情報を知りたい物件を選択(1回につき5件まで)

ステップ2:利用規約に同意して、名前や住所、年収などの個人情報を入力

ステップ3:数日後にID番号が郵送で届けられる

ステップ4:インフォメーションセンターに電話してID番号を伝えると情報を教えてもらえる


 特典情報を教えてもらい、条件が気に入れば現地での内覧を申し込める。その結果、お客が購入を決めると、マンション価格の3%の仲介料がマンション事業者からビジョナリープレイスに支払われるという仕組み。したがって、情報の利用料はかからない。

 馬水茂男代表取締役は、「従来、マンションをどれだけ値引き販売できるかということは、商慣行的に現地でしか教えられなかった。こういう形で提供するのは、恐らく不動産業界で初めてだ」と胸を張る。

 7月24日のサイト開設当初の情報提供会社は15社。紹介住戸はまだ91戸に過ぎないが、「これから、どんどん増やしていきたい」と馬水氏は意気込む。

マンション購入マッチングサイト「得住(とくすま)」

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