「今は賃貸の部屋に住んでいるけど、将来は家を買いたいなあ」と思っている人も多いはず。しかし景気の先行き不安などから、家の購入を希望しながらも買い控えをしている人もいるだろう。
30代の既婚者(賃貸居住中)で、今後5年以内にマンションを買いたいと思っている人は57.5%に達していることが、マンション販売会社のビジョナリープレイスの調査で分かった。
約6割の人がマンションの購入を考えているが、まだマンションを買っていないということになる。その理由は何だろうか。最も多かった理由は「適切な立地が見定められないから」で36.3%、次いで「今はまだ買い時ではないと思うから」(33.3%)、「購入しようと探しているが、好みの物件が見つからないから」(30.3%)、「転勤や転職で引っ越す可能性があるから」(30.0%)だった。
インターネットによる調査で、30代既婚の賃貸居住者400人が回答した。調査期間は7月4日から7月7日まで。
マンションを買いたいという人に物件を購入する際の希望金額を聞いたところ、平均額は3413万円。不動産経済研究所の調査によると、首都圏マンション1戸当たりの平均価格は4820万円だったことから、希望金額と現実の価格とは約1400万円の開きがあるようだ。
物件情報を収集する際、「時間と労力をかけてでも、とことん自分で現地を見て回りたい」とする人が58.8%。次いで「できるだけ手間をかけずにお得な情報を手に入れ比較検討したい」が37.5%、「ほとんど手間をかけずに希望条件に対して最適な物件を提案してほしい」は3.8%だったことから、情報収集に積極的な姿勢がうかがえた。
マンションの購入価格を値引きすることについて、「高い買い物なので、価格交渉するのは当然である」が1番多く38.5%、「交渉したいのはやまやまだが、交渉の仕方が分からない」(20.0%)、「あまり期待はしないが、ダメ元で一応交渉してみたい」(18.5%)、「交渉したいのはやまやまだが、交渉力に自信がない」(17.8%)、「値段交渉には気持ちの面で抵抗がある」(5.3%)という結果だった。
これまでにマンションのセールスで、不愉快な思いをしたことがある人は44.5%。その理由として「買う気がなく断っても、しつこく売り込んでくるから」(68.5%)が最も多く、「営業マンのマナー、態度、発言など」(57.9%)、「なぜか自分の名前や連絡先が知られているから」(47.8%)などが目立った。このほか「自分の所得やローン返済状況などプライバシーを突っ込まれるから」(28.1%)、「自分の希望条件にそぐわない物件ばかり紹介するから」(20.2%)といった理由もあった。
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