出張時の自由時間は仕事や家族などから解放され、「楽しい」と感じている人もいるはず。出張時のビジネスパーソンは、どのように自由時間を過ごしているのだろうか。
ANA クラウンプラザホテルの調査によると、出張時の夕食は同僚・部下と出張に行ったとき、75.3%は「一緒に食べる」と答えたが、上司の場合は68.8%。また夕食後の自由時間についても、同僚・部下と出張に行ったとき、61.5%が「一緒に過ごす」と回答したが、上司の場合は52.1%と減っていることから、上司と一緒に過ごす時間は避けられているようだ。
出張時の夕食をコンビニやファストフードで済ませてしまう人は65.8%で、その理由は「安く済むから」「時間がもったいないから」「仕事をする」が多く、出費や時間を節約する意識が高いことが分かった。
インターネットによる調査で、ビジネスパーソン1238人(男性47%、女性53%)が回答した。年代を見ると、20代が31.7%、30代が34.5%、40代が33.8%。調査期間は9月12日から9月16日まで。
夕食後のビジネスパーソンは何をして過ごしているのだろうか。最も多かったのは「テレビを見る」で74.9%、以下「睡眠をとる」(54.8%)、「インターネット」(25.9%)、「仕事」(19.6%)、「読書」(17.9%)と続いた。一方、ホテルの外ですることは「飲食・飲酒」(24.9%)以外はあまりなかったことから、「チェックイン後の余った時間に外出する様子は少ないといった傾向が見られ、行動も個人単位が増えている」(ANA クラウンプラザホテルのゲストリレーション担当者)という。
睡眠時間を聞いたところ「4〜6時間未満」が44.9%、「6〜8時間」が48.9%と、ビジネスパーソンの平日の睡眠時間とほとんど差異はないことから、「一緒に行った人と食事や自由時間をともに過ごそうとせず、ホテルで1人でテレビを見たり仕事をしたりして、眠くなったら普段どおり寝る、といったマイペースなビジネスパーソン像が明らかになった」(同)としている。
明星大学人文学部の天野徹教授は「1人の時間とは自分でコントロールできる時間。いわば“時間の主(あるじ)”になるため、自分のペースを守ることができる。しかし自分が時間の主になると、行動が自分の知っている選択肢の範囲に限定される。時には自分がコントロールできない予測不能な展開を楽しむ姿勢も持ちたいもの」とコメントした。
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