賃貸マンションと分譲マンションのプランや設備、仕様の差が大分縮まって来たのは事実です。住空間の満足度に至れり尽くせりの設備を求めるなら、まだ分譲マンションのほうがリードしていますが、例えば備え付けのディスポーザーや床暖房など、家庭によってはなくても一向に困らない設備もあって、自分のライフスタイルに必要かどうかを十分に検討する必要はありそうです。それよりは自然素材を多用しているかなど、健康面に関わる条件に注目してみる必要があるかもしれませんね。
間取りに関しては、分譲マンションのほうが広い傾向があるのは確か。その点で、賃貸から分譲に引越して、「広くなったね」という満足感を覚える人は多いでしょう。ただし、賃貸では狭くなったら別のさらに広い物件への引越しが簡単にできますが、購入ではそうはいきません。「購入した瞬間に価格が2割下がる」ともいわれる今、数年経って売却する際に、値上がりを期待することはよほどの物件でない限り難しいでしょう。「買い替えて最後は一戸建てを手に入れる」という住宅双六はもう成立しません。
したがって、ローンの借り入れ限度一杯の無理をして、駅から遠い新築物件を取りあえず購入するのは考えもの。十分に余裕を持てる範囲で理想的な永住物件を選ぶか、一生借家と割り切って、数度の引越しを前提に人生設計を考えるか。このどちらかが正解ではないでしょうか。いずれにしても、その場所に永住したいか、永住できるかが、選択のポイントになると思います。
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