企業向けメンタルヘルスサービスのセーフティネットは6月29日、契約企業の従業員から寄せられた相談内容の傾向を発表した。
2008年度には3万8553件の相談があり、その内容で最も多かったのは「家庭問題」で22.6%。以下、「職場問題」(18.6%)、「健康(精神)」(12.3%)、「借金」(5.7%)、「健康(身体)」(3.3%)、「異性問題」(3.1%)が続いた。
悩みを詳しく見ていくと、家庭問題の中で最も多かった相談は「夫婦間のトラブル」で36.4%。以下、「子どもに関する悩み」(14.1%)、「家族の借金」(9.5%)、「育児の悩み」(5.4%)、「親族間のトラブル」(4.0%)、「介護」(2.7%)が続いた。
具体的な相談内容には「父親(50歳代)がリストラされ、再就職先を探しているが、なかなか見つからない。最近、イライラしているようで、何でもないことで激しく怒る。先日、母親と激しく口論となり自分が止めに入り、何とか静かにさせた」(20代男性)、「20代の息子が会社を退職。再就職して欲しいのに、家でゲームばかりして外出もしない。就職先を探すよう言うと、『そう簡単には探せない』と怒り出す」(40代女性)などがあった。
職場問題の中で最も多かった相談は「人間関係など」で26.6%。「仕事に関する悩み」(20.9%)、「部下指導上の悩み」(16.6%)、「処遇など人事に関する不満」(2.8%)が続いた。
具体的な相談内容には「人事部で社員に早期退職を勧める立場だが、退職を勧める社員に中には親しかった人もいて言いにくい」(40代男性)、「早期退職を勧められた。このまま今の会社にいても、倒産したら退職金ももらえなくなって困るし、かといって再就職が簡単にできる状況にもないので迷っている」(50代男性)などがあった。
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