トップで投票して投票箱が空かどうか確認してみた誠 Weekly Access Top10(2009年8月22日〜8月28日)

» 2009年08月31日 13時22分 公開
[堀内彰宏Business Media 誠]

 先週最も読まれた記事は「日販とトーハン、2大取次が寡占する日本の出版流通事情」。2位は「好きな野菜1位は『トマト』、嫌いな野菜1位は?」、3位は「親しまれてきた白熱電球がなくなる日」だった。

投票箱が空かどうか確認してみた

 8月30日に行われた衆議院議員選挙。誠編集部は基本的に日曜日が休みなのだが、投票率アップに少しでも貢献できるような記事を書いて早めにアップしようと筆者は考えていた。

 書こうと思っていたのは、各投票所で最初に投票する人だけが行えるという、“投票箱が空かどうか確認する作業”について。30日の朝、投票所に一番乗りして実際にその作業を体験し、そのレポートを書くことで、選挙日であることの認知を高めようと思ったのだ。

 しかし公共施設内にある投票所で、勝手に写真を撮るわけにはいかない。総選挙の前日に筆者の選挙区である東京都文京区の選挙管理委員会に撮影の可否を確認すると、「うちでは投票の秘密の観点から、投票所内での撮影は遠慮していただいている」との返事だった。投票箱が空であることを示した写真がなければ記事にならない。やむなく企画はボツとなってしまった。

 とはいえ記事にならなくても、確認作業は1度やってみたいと思っていた筆者。そこで30日は当初の予定通り、朝早くから投票所を訪れることにした。すると、投票開始時間である7時よりも約30分前に着いたにもかかわらず、すでに5人ほどが投票所が開くのを待っている。全員が60代以上の方のようで、ラフな服装からは「朝の散歩のついでに立ち寄った」という雰囲気が漂う。

 7時が近付くと、さらに人が増えていく。携帯で時報(117番)に電話をかけて時間を確認していたらしき投票所の係員が投票開始を告げる鐘を鳴らしたころには、50人ほどが集まっていた。

「空ですね」と3回答える

 最初の投票者を競うライバル(?)は多いかと思ったが、急いで投票する奇特な人は筆者だけだったようで、確認作業を行う権利は比較的簡単に手に入れられた。最初に投票箱の前に到着すればいいのだ。作業自体は極めて簡単。フタの開いた投票箱を見せられて「空かどうか確認してください」と言われ、「空ですね」と答えるだけ。3秒くらいで終わってちょっと拍子抜けだった(ちなみに今回の選挙の場合は、小選挙区、比例区、最高裁判所裁判官国民審査の合計3つの投票箱を確認する)。

 毎回7時に投票しているという年配の女性によると、最初に投票して投票箱の確認作業をする人は若い人が多いという。若者の政治離れが問題になっているが、関心の高い若者も確実に存在するということなのかもしれない。

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