コラム
» 2009年09月01日 07時00分 UPDATE

不採用の理由を「お答えできない」理由 (2/2)

[増沢隆太,INSIGHT NOW!]
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そもそも選考は理不尽なものだから

 「採用にビジュアルは影響しますか?」ともよく聞かれます。

 私は「するに決まってるでしょう」とお答えします。ただしこれは「美醜」の「美」だけが採用されるという意味ではありません。私もビジュアルにリソースを持たない軍団の一味ですが、仮に「美」でなくとも「仕事ができそうに『見える』『見せる』」ことはできませんか?

 私は事業会社時代+顧問先面接を入れたら楽に1000人以上の採用面接をしていますが、例えば値段はともかくちゃんとシワのないスーツを着ていく、ヘナヘナのソフトブリーフケースではなく、アタッシェケースやダレスバッグなど重厚なカバンを持つ、髪を整える……社会人としては当然かもしれませんが、できていない応募者の方と何人も面接をした経験があります。

 女性もキレイかそうでないかより、「信頼できそう」「仕事を頼めそう」など、そういった印象を持たれるビジュアルが大切です。カブキヘアとか、「それ普段着じゃないですか?」という格好で面接に来られた方にもかなりお会いしてます。

 このようにきわめて主観が支配する採用決定プロセスを、あたかもペーパーテストのごとく何ができたら60点で合格、何ができないので58点で不合格、のような感覚で追い求めるのは全く意味がない行為と言えるでしょう。そもそも選考は理不尽なものなのですから(人事的、経営的には「理不尽」はダメです。コンピテンシー面接などのしっかりとした取り組みを推奨しています。ただ実現はそう簡単ではありません)。

 まして公募ではいろいろな方が応募してきます。「モンスター」と呼ばれるクレームをつけて来る方も実際います。そのようなリスクを企業は回避するため、全応募者一律に「採否理由はお知らせしない」のです。まず自らの何が悪いのか、採用者・企業の視点でかえりみて下さい。(増沢隆太)

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