矢野経済研究所は9月16日、「惣菜(中食)※市場に関する調査結果」を発表、2008年度の惣菜(中食)総市場規模は前年度比0.3%増の8兆4879億円となったことが分かった。
市場規模はここ数年、伸び率は低いものの増加傾向にあるが、同研究所では「長引く不況の影響を受けて、消費者が節約志向を強める中、外食を控え、惣菜を購入するなどして家庭内で調理して食べるという『内食』需要が顕在化している」と原因を分析している。
販売チャネル別に見ると、コンビニエンスストアの惣菜(中食)市場規模は前年度比1.0%増の2兆2140億円。矢野経済研究所では「たばこ自動販売機の成人識別カードの導入により、たばこを購入する客がカード不要なコンビニエンスストアに足を運んだことによる『ついで買い』が主な要因として挙げられる」とコメントしている。
一方、百貨店の惣菜(中食)市場規模は前年度比1.5%減の2530億円。「2008年秋以降百貨店全体の販売不振が深刻さを増してきているが、中でも比較的堅調だった『デパ地下』と言われる地下食品フロアも消費者の低価格志向や節約志向のなか、その集客力や売上げに影響が出てきている」(矢野経済研究所)
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