インタビュー
» 2009年10月30日 08時00分 公開

欧州パッケージツアーはどのように“仕掛け”られているのか?――クオニイ・ジャパン 松日樂優紀さん(前編)あなたの隣のプロフェッショナル(5/6 ページ)

[嶋田淑之,Business Media 誠]

松日樂さんの1日に密着――午後は新規ツアープランの構築・手配

 ランチの後は、新しいツアー企画の各種手配のため、再びPCに向かう。

 「第1に現地のホテルの部屋の確保です。ツアーごとに、集まっているお客さまの数よりも少し多めにおさえておくのですが、大きなイベントにぶつかったりすると数をそろえるのに苦労することもあります。

 第2に美術館、お城、教会など観光スポットへの入館、列車・バスなど現地交通機関利用の手配をします。第3にレストランのメニューチェックです。前菜からデザートまで、全体のバランスを見て決めます。

 以上の3つについては、決められた予算の中で最良のものにすることが大切です。

 第4に行程の時間配分のチェックです。単純に移動距離のキロ数を見るだけではなく、道路工事があったり、渋滞が予想されたり、峠道があったり……といった状況を把握した上で日程を組むのです。特に最近はスケジュール的にタイトなツアーが多いので、このあたりのコントロールが非常に難しいです。自分の知識を総動員して、そうした困難を乗り越えるための知恵を出し、機転を利かせていくことが求められるわけですが、解決できた時の達成感は大きいですね。

 そして15〜16時以降になると、欧州の現地オフィスも開くので、電話やメールでやり取りします。現地にも手配担当者がいて、サプライヤー(ホテル・レストラン・鉄道会社・観光スポットなど)と直接やり取りするのは彼らの仕事です。

 スイスに行くツアーはチューリッヒオフィスへ、オーストリアへ行くツアーはウィーンオフィスへ、イタリアへ行くツアーはローマオフィスへ、というように方面によってやりとりする相手が決まっています。当然、現地の人たちだけあって事情に精通しているので、とても心強い存在です。

チューリッヒオフィス

 以上が、私の基本的な業務ですが、これら以外では海外の政府観光局の主催するワークショップに出席したり、先ほど触れたように海外からのサプライヤーが来社した際にはそのミーティングに参加したりします。これらは現地の最新動向を知るという点で、とても勉強になります。

 繁忙期には残業する場合もありますが、基本的には18時の終業時間に合わせて退社するようにしています。私のモットーはメリハリをつけて仕事し、オンとオフを区別することです。そうすることで両方楽しむことができ、精神的な疲労も少なくて済むからです」

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