ベストなお見合い戦略から日本の未来を考える(2/2 ページ)

» 2010年07月21日 08時00分 公開
[中村修治,INSIGHT NOW!]
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半分くらいで決めちゃうことが肝心

 この模範解答をひと言でまとめると、「半分くらいで決めちゃうことが肝心」ということだ。

 ビジネスでも結婚相手探しでも、選択した「ベスト」が本当にベストかどうかは、選択した後の行動が決めることになる。なので、選択した段階での1番か、2番か、3番かなんて差はあまり意味がない。「半分ぐらいで決めちゃうという期間限定の選択」&「それを後悔することなく前進させること」が、一番良い生き方につながるというわけだ。

 結婚相手なんて理想を言えばキリがない。理想を追えば、自分を棚に上げて、ズルズル、ダラダラと無駄な時間を過ごすことになる。ビジネスの選択も、最初から完璧なビジネスモデルなんてない。天職なんてもの、経験もないのに最初から選べるわけがない。「良いビジネスモデルにする」「天職にする」という主体性と行動が大切なわけである。

 「自民党か、民主党か」では、政治はねじれて前へ進まなくなる。「自民党か、民主党か、どっちがベストか」なんてあまり意味がない。よくよく見てみると差もない。思想的な育ちは同じではないか。選挙でどっちがベストかを決めていては、後悔ばかりが先立つ。また、選挙だと叫ぶ。堂々巡りだ。日本自体が、ズルズル、ダラダラと何も決められない国になる。後悔ばかりの国になる。

 理想の総理を待ってばかりいても、自分が年をとるばかりだ。結局は今の人材で折り合いをつけなくてはいけない。今の税収でやりくりしなくてはいけない。

 選んだものにダメ出しばかりをするのではなく、選んだのなら「乗っかる」。手を打ったなら「見守る」。マスメディアの論調に流されて「不支持」の力が政治を決めていくのはいただけない。「不支持」の力が日本の行く末を決める構造は、結局、「後悔」ばかりが先に立って、事が前へ進まなくなる。このままだと、日本国民は、ズルズル、ダラダラのまま年をとることになる。(中村修治)

 →中村修治氏のバックナンバー

著者プロフィール:中村修治(なかむら・しゅうじ)

有限会社ペーパーカンパニー、株式会社キナックスホールディングスの代表取締役社長。昭和30年代後半、近江商人発祥の地で産まれる。立命館大学経済学部を卒業後、大手プロダクションへ入社。1994年に、企画会社ペーパーカンパニーを設立する。その後、年間150本近い企画書を夜な夜な書く生活を続けるうちに覚醒。たくさんの広告代理店やたくさんの企業の皆様と酔狂な関係を築き、皆様のお陰を持ちまして、現在に至る。そんな「全身企画屋」である。


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