マネジメント職の登竜門となる課長。プレイヤーとしての能力(現場能力)だけでなく、部下をマネジメントする能力(管理能力)も要求されるようになるが、どのように仕事をしているのだろうか。
産業能率大学の調査によると、従業員100人以上の上場企業に勤め、部下が1人以上いる課長に「プレイヤーとしての仕事の割合」を尋ねたところ、「0%」(マネジメントのみ)はわずか1.4%。プレイヤーとしての活動割合が半分を超える課長は4割に達していた。
多くの課長がマネジャーとプレイヤーの役割を兼務しているようだが、そのうち54.8%は「プレイヤーとしての活動が、マネジメント活動に何らかの支障を与えている」と感じているようだ。
「課長になって良かったこと」を尋ねると、最も多かったのは「自分の考えで部下を動かすことができるようになった」で44.4%。以下、「さまざまな情報が集まるようになった」が38.8%、「より大きな仕事や重要性の高い仕事ができるようになった」が37.6%、「収入が上がった」が29.2%で続いた。
一方、「課長としての悩み」についても聞くと、「業務量が多すぎて余裕がない」(33.6%)や「部下の人事評価が難しい」(32.9%)、「部下がなかなか育たない」(29.7%)、「上司と考え方や意見が合わない」(20.8%)などさまざまな声が挙がった。「特になし」と答えた人は11.0%に過ぎず、多くの課長が何らかの悩みを抱えているようだ。
ちなみに、「仕事の上の悩みを相談できる人がいる」という課長は49.8%。2人に1人の課長は悩みを抱えても相談する相手がおらず、自分で抱え込まざるを得ない状況にあるようだ。
インターネットによる調査で、対象は従業員100人以上の上場企業に勤め、部下が1人以上いる課長428人。調査期間は9月28日から30日。
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