磯崎:起業はやはり人によって向き不向きはあると思います。起業家だけがエラいわけじゃなくて、ベンチャー企業でCTOやCFOとして働いたり、外部からベンチャー企業をサポートするアドバイザーや、弁護士、司法書士、税理士、公認会計士なども非常に重要です。しかし、やはり起業家精神を持った人が出てこないと、ベンチャー全体の生態系は動き出さない。
日本には「ビジネスで失敗したら人生めちゃくちゃになる」という観念がまん延してますが、基礎知識があればかなり防げるはずです。それでもリスクはゼロではないので、こちらから「やってみたら?」とけしかける話じゃないと思ってます。
しかし「一度しかない人生」なわけで。一生のほとんどを他人に命令されて生きるのと、自分のやりたいことを自分の力で実現できる人生だったら、後者の方がいいに決まってますよね。頭の回転が速くてバイタリティがある人であれば、「起業を考えた方がいいよ!」と心の中でエールを送りたいですね。
→ちきりん×磯崎哲也対談、終わり。
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兵庫県出身。バブル最盛期に証券会社で働く。米国の大学院への留学を経て外資系企業に勤務。2010年秋に退職し“働かない人生”を謳歌中。崩壊前のソビエト連邦など、これまでに約50カ国を旅している。2005年春から“おちゃらけ社会派”と称してブログを開始。Twitterアカウントは「@InsideCHIKIRIN」
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