若者の内向き思考は本当!?――日本で働きますか、それとも地球で働きますか?郷好文の“うふふ”マーケティング(3/3 ページ)

» 2011年02月10日 08時00分 公開
[郷好文,Business Media 誠]
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日本人の外国人枠を増やすために

 とはいえ学生自身、もっと国際化する必要もある。

 大学では海外企業への就活アプローチの強化が必要だ。中国やインドでの勤め先をあっせんするためのインターン制度を充実させる。海外企業と学生をマッチングをするインターン・マーケットを大学横断で設立してもいい。海外起業経験のある日本人を講師にする海外起業講座も欲しい。

 英語教育では、長文読解がカギ。日本企業の社内英語公用語化はともかく、先ごろ創刊された世界初の国際新聞『The Daily』では、大量の英語を速読する必要性を痛感させられた。しょせん日本語は辺境語なのである。

 日本人が外国人枠に入れるかどうかは、結局若者たちの意識次第である。ブラック&ドメスティックな会社で頑張るのもいいけれど……、「7 to 9(7時出社21時退社)」のハードワークな外資で爪を研ぐのもいい、リアリスティックな華僑企業で起業を学ぶのもいい、プアだけどドリームがある海外NPOに参加するのにも価値がある。

 もはや、企業では「日本配属か、地球配属か」どちらかになりつつある。自分が日本人枠にとどまるのか、とどまらないのか、それを選ぶのは自由だ。日本で働きますか? それとも地球で働きますか?

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