靴のオンライン販売サイト「ロコンド.jp」が2月15日、本格的にサービスを開始した。男性向け、女性向け合わせて3万スタイル、40万足を取り扱う。
ロコンド.jpは、「顔の見える通販サイト」を掲げてサービスイン。配送料・手数料が無料、オーダーを受けて原則24時間以内の商品発送、商品到着後99日以内の返品対応、電話とメールで利用者の相談に応じるオンラインコンシェルジュ(年中無休、8時〜22時)を柱とする。取り扱い商品の割合は、男性向けが2〜3割、女性向けが6〜7割、子供向けが1割程度になる。
ロコンド.jpを運営するジェイドの代表兼共同創設者の秋里英寿氏は、「米Zappos、独zalandoなど、顧客指向を掲げて成功した海外のECサイトをモデルにし、日本ならではのおもてなしを加えたロコンド.jpで、国内にもインターネットでファッションアイテムを買うという文化を根付かせたい」と語る。
従来、「靴はインターネットショッピングの商材にそぐわない」といわれている。その理由は、表示サイズが同じでもメーカーによって、あるいは同一メーカーでもモデルによって足にフィットするかどうかにばらつきがあり、試着が重要なアイテムだからだ。また、素材の手触りや色合いなど写真では分からない要素が多く、実物を見たいという要望が強い。
ロコンド.jpでは、15人のコンシェルジュがユーザーのニーズを満たす靴を紹介したり、疑問を解消したりすることで、実店舗と同様の満足度を目指す。コンシェルジュは、今後50人体制へと強化するという。また、返品がしやすい環境を構築し、試着ができないECサイトの不安払拭に努める。
「実店舗で靴を購入する際に、在庫の関係で色を選ぶとサイズが合わず、サイズを選ぶと色がなく、といった経験をした人もいるのではないか。40万足の在庫を自社倉庫に持つことで、“ロコンド.jpならば必ず手に入る”という満足感を提供したい」(秋里氏)
なお、ジェイドの株主はITインキュベーターの独Rocket Internet。独zalandoの運営に関わっているほか、国内ではグルーポン・ジャパンへの資本参加を行っている。
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