1カ月近くが経とうとしていました。
震災直後から感じていた「にわかボランティアブーム」が収束していることを肌で感じました。そしてメディアにて、ボランティアという名の迷惑な人たちが少しずつ報道されるようになってきました。
1つは、観光気分で来た自分探しボランティアの連中のこと。
彼らは、人から感謝されることを楽しみにやってきただけでした。
だから、汚れ仕事やしんどい仕事は何かと言いわけしながらやりませんでした。
彼らで集まって楽しそうに親睦を深め合っていました。(今村岳司氏のブログより)
人から感謝されることを楽しみに行いをなしても構わないと思うんです。ただ、この気持ち「だけ」での行動は、絶対に、絶対に、止めなければいけません。もちろん、この気持ち「だけ」での行動の結果、「感謝される成果」を世の中に生み出す場合もありますが、経験的にその可能性は低いと感じます。
「相手に何ができるか」「それは自分にできるか」「そのことで逆に迷惑をかけることはないか」……、真剣に考えてボランティアに出かけてほしいと思うんです。逆に、これを考えられない行動は、真の意味で「良心」に基づいた行動とは言えません。
しっかり考えられていれば(そんなに深い思考が必要とは思いません)、少なくとも……
などは、ボランティアに出かける前に準備できることです。
当時、メディアで報道されなくなったからか(きっと取材の人たちが減ったのでしょう)、ボランティアという名の迷惑な人たちと、実際にボランティアで懸命に頑張っていた人(大学生中心)が帰り始めたのが、2月上旬〜中旬にかけてだったでしょうか。学期末テストが大きな理由だったかと思います。
そのため今度は、「真の意味でのボランティアまで不足する事態になってきた」とメディアの記事で流れてきました。すでに卒論の発表以外、単位をとり終えていた僕は思いました。
「自分ができるのは今だ」
そして僕は寝袋を調達・持参、1週間程度の食料と最低限の着替えなどを持ち、神戸へ向かって列車に乗りました。
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