ジーエフケー マーケティングサービス ジャパンは10月7日、家電量販店店頭における暖房家電の販売動向を発表、石油ストーブの9月期販売台数が前年同月の約16倍と大きく伸びていることが分かった。
石油暖房市場は過去10年縮小傾向だったが、東日本大震災を機に防災・節電意識が高まり、需要が急速に拡大。特に電池で点火し、停電時も運転できる石油ストーブへの需要が高まっており、販売は例年より約2カ月前倒しで推移。10月第1週の石油ストーブ販売台数は、通常、需要ピークとなる12月の水準と並んでいる。
ジーエフケー マーケティングサービス ジャパンでは「今年は節電対策として扇風機の需要がシーズン前に大幅にふくらみ、夏本番には在庫不足となった。扇風機の事例を教訓に、販売店は売り場を例年より早く大きく設置しており、消費者の早期購入意欲を後押ししている」とコメントしている。
また、暖房家電コーナーが早期に設置されたことで、ほかの暖房家電も前年を上回る販売台数となっている。9月期販売台数を前年同月比でみると、こたつが1.9倍、電気カーペットが1.3倍、電気毛布が1.4倍となっており、エアコンなどのメイン暖房と合わせて使用して、身の周りを効率的に暖める、サブ暖房に適した商品が特に需要を拡大している。
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