早野教授らが食品放射線測定を生放送で実演誠 Weekly Access Top10(2011年10月15日〜10月21日)

» 2011年10月28日 12時00分 公開
[堀内彰宏,Business Media 誠]

 先週最も読まれた記事は「『なげる』『ほかす』……標準語と思って方言を使ったことはありますか?」。2位は「35歳になった時に心得ていないと、もっとヤバイこと」、3位は「なぜ休めないの? 有給休暇を消化できない理由」だった。

 以前のトップ10「岩手や静岡は来週にも、放射性セシウム汚染マップ公表予定」では、岩手県や静岡県、長野県、山梨県でも今週までに汚染マップが公表される見込みとした。しかし、何らかの理由で作業が遅れているのか、まだ明らかになっていないようだ。今まで想定されていたより広い地域で汚染されているのかどうか、を見る上でポイントとなる県が並んでいるので、公開が待たれるところである。

 こうした状況下、ベクミルなど個人で食品の放射線測定ができる施設も登場したことで、関心を持つ人が増えていると想像して筆者が書いた記事が「市販のサラダは何ベクレル? 秋葉原で放射能測定を体験した」。食品放射能測定器は約250万円と個人で買うのはなかなか難しいのだが(特にお子さんを持つ家庭では!)、それなりに読まれたようだ。

 ちなみにこの記事が出た翌日。東京大学の早野龍五教授や高エネルギー加速器研究機構の野尻美保子教授らも、ニコニコ生放送で「緊急報告!アナタの食べ物は大丈夫?〜放射線による食品汚染の実態に迫る〜」と題して、食品放射能測定の実演を行った。筆者が借りたSEG-001ではPCを使用していたのだが、番組で使用した機器では機器単独でデータを出していたので、ちょっと驚きだった。

 番組冒頭では暫定規制値設定の経緯についても解説、注意した方がいい食べ物として野尻氏はキノコ類、ナッツ、ベリー類、魚類などを挙げた。番組最後のアンケートでは「とてもよかった」が9割に迫るなど非常に充実した内容であったので、プレミアム会員でタイムシフト視聴ができる人はぜひ週末にでも見ていただければと思う(公共性が高い番組だから誰にでも見られるようにしてほしいなあ)。筆者としては鉛で密閉すれば、空間放射線測定器でも食品のベクレル値が一応測れるということが衝撃であった。

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