コラム
» 2012年04月12日 08時01分 公開

「ピンクスライム」は問題にならないのか 食品業界の裏側に迫る相場英雄の時事日想(2/4 ページ)

[相場英雄,Business Media 誠]
ラーメンを食べたあと、喉が渇いたりしませんか? (写真と本文は関係ありません)

 筆者は拙著『震える牛』(小学館)の中で、日本の加工食品業界の内幕に触れた。執筆に当たっては、『食品の裏側―みんな大好きな食品添加物』(著・安部司、東洋経済新報社)を始め、多くの関連書籍に目を通した。

 このほか、実際に食品加工の現場を知る人物にも取材した。こうして得た知識や情報を勘案すると、日本でもファストフードだけでなく、さまざまな食品に関わる業界で、米国の「ピンクスライム」と同様の“加工品”が広く使用されている事実を知り、愕然(がくぜん)とした。

 例えば、ラーメン。

 多くの有名店や人気店が多店舗展開を強化しているが、「スープやタレの味を系列店で均一化させるため、食品添加物や化学調味料で味を作っている」(某チェーン店幹部)といった事柄が当たり前となっている。

 ラーメンのスープは、素材となる鶏ガラや煮干しなどの品質にムラがある上、出汁を導くための水の質によってもがらりと味が変わってしまう。

 「ラーメン店の全国展開には、店独自のスープの素を添加物で調合する必要がある。店舗に配送して“店の味”として客に提供する」(同)といった具合だ。

 もちろん、添加物は国の基準を満たし、安全性が確認されたものだ。だが、「食後に喉が渇いたり、舌に雑味が残るなどの作用はある」(同)という。

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