タイトルを見て、心から期待して胸をふくらませながらクリックしてしまった方がいたらすみません! でも、一応本当に「億」の金額を持っていたら「億万長者」と言ってもいいかな〜と……!
ベトナムの通貨は「ドン」といいます。数年前にベトナムに旅行したのですが、値札に表示されている数字のケタが多過ぎて、買い物をしていてもなかなか品物の価値が把握できませんでした。同じ東南アジアのインドネシアも、通貨「ルピア」1単位当たりの価値が低くて似たような感じです。「リラ」を使っていた時代のイタリアでもやはりそうだったと友人から聞いた覚えがあります。
物価に慣れないうちは「コーヒー1杯なのに○万って!」と驚いていました。また、ベトナムとインドネシアのスーパーで端数のお釣りが出た時、現金ではなくアメ玉などを渡されるというのも、日本人としてはなかなか納得するまでに時間のかかることではありました。
世界で最も1単位当たりの価値が低い通貨というと、ハイパーインフレが起きたジンバブエの「ジンバブエドル」でしょうか。しかしこれはすでに実質的に価値を失い、ジンバブエでは米ドルか南アフリカの「ランド」が使われているそうです。現在流通している中で最も「億万長者」までの距離が近い通貨は、私としてはベトナムドンと考えているのですが、いかがでしょうか?
ベトナムドンは国外持ち出し禁止ですが、ベトナム株を扱っている証券会社があるので、そこの口座で保有することができます。「億万長者」にちょっとなってみたい……なんて軽い憧れだけで40万円突っ込んでしまいそうな自分が怖いです。
紙幣の価値が暴落すると、ティッシュペーパーとして鼻をかむ人も出てくるかも。
著者プロフィール:雄山スズコ
漫画家兼投資家。政治経済ジャンルに主に生息。2004年から投資を始める。中国株、日本株、各種外貨資産などさまざまな金融商品で痛手を負うが、こりずに挑戦中。著書に『政治萌え!〜国会ゆるゆる観察日記』(司書房)。2008年3月〜2011年12月に日本経済新聞紹介サイト「nikkei4946.com」で4コマ&コラム「まんがで見るキーワード」を連載。公式サイト「桃熊薬局」。著作一覧はこちら。
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