祝! ノーベル賞、想像力を生かして関連株を探せ!投資4コマ漫画『カブ・ジェネレーション』

» 2012年10月13日 00時00分 公開
[雄山スズコ,Business Media 誠]

 10月8日、京都大学iPS細胞研究所長の山中伸弥教授のノーベル医学生理学賞受賞が発表されました。iPS細胞の研究により、再生医療や難病治療の可能性がぐっと広がることでしょう。

 同時に山中教授になりすました別人のTwitterアカウントも話題になりました(「ノーベル賞・山中教授名乗るTwitterアカウントは偽物 京大が注意呼び掛け」)。ノーベル賞受賞を見越して2カ月前からネタを仕込んでいたように見えます。なりすましはいけませんが、一体どんな炯眼の士なのでしょうか……。

 ノーベル賞のニュースを受けて、株式市場でもさっそくバイオ関連企業や医薬品メーカーの株が上昇しています。「数カ月前からこれらの企業の株を仕込んでおけたなら、今売って利益を出せるのに!」と、株をやっている人ならきっと悔しさを感じるはず。「今からでも間に合う株はある?」と探そうとすると、該当企業に「連れ高」となってくれそうな関連株、医薬品の原材料のメーカー、技術の恩恵を受けそうな化粧品メーカー、後は化学関連のETF。えーとそれから……山中教授の好きなマラソンで関係がありそうなスポーツ用品メーカー? 最先端の技術を狙う産業スパイをシャットアウトできる警備会社? コンピュータの情報流出を防ぐセキュリティソフトのメーカー? とだんだん苦しくなってきます。あわてて買って、果たして便乗できるでしょうか。

 行き過ぎた想像力よりは、不断の努力を怠らない人や企業を見極める目の方が有用な気がしますね。地道な努力が報われないという話もよく聞きますが、何はともあれ、アンテナを張っておくことは大切です。

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編集Hのつぶやき

バイオ系ではタカラバイオの株価が受賞前の1.5倍ほどになっているようです。


著者プロフィール:雄山スズコ

漫画家兼投資家。政治経済ジャンルに主に生息。2004年から投資を始める。中国株、日本株、各種外貨資産などさまざまな金融商品で痛手を負うが、こりずに挑戦中。著書に『政治萌え!〜国会ゆるゆる観察日記』(司書房)。2008年3月〜2011年12月に日本経済新聞紹介サイト「nikkei4946.com」で4コマ&コラム「まんがで見るキーワード」を連載。公式サイト「桃熊薬局」。著作一覧はこちら


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