もちろん日本でも諸外国でも、こうした国際結婚を斡旋するビジネスは広く存在する。アジアで貧しい国から嫁をとる国は、日本や台湾、シンガポールや香港などがあるが、こうした国でももちろんトラブルはあり、問題になることもある。それでも韓国のように名指しでここまで非難される国はない。
韓国では、1990年にわずか4700件ほどだった国際結婚は、2011年に3万件ほどに急増している。その背景には、結婚相手が見つからない韓国人が、貧しい国の愛もない女性に「金銭的に今より裕福になれるよ」と、時に嘘の情報を与えて韓国に連れてきている構図があるのだ。
もちろん、カネ目的で結婚して、行ったこともないような何も知らない国で暮らすという選択をすることも、それを斡旋して金儲けをすることも問題だろう。若い女性がそういう選択をさせざるを得ない国にも問題はある。
それでも、受け皿がなければ成り立たないビジネスであることを考えれば、韓国政府の動きは一定の評価をすべきだろう。8月に国際結婚を制限する法律がやっと施行されたことで、韓国人男性による国際結婚トラブルが減少することを願わずにはいられない。
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