お客さまへの対応で“想像力”を磨け!(3/3 ページ)

» 2012年10月19日 08時00分 公開
[寺西隆行,INSIGHT NOW!]
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想像力が足りない人たち

 今回ではないですが、以前に主催イベントでこんなことがありました。

 講演者のブログのコメント欄に前日、「明日行けなくなりました〜」とだけ書いて、キャンセルを主催者に連絡した気になっている方が……。今回だったら、樋渡市長のブログ「武雄市長物語」のコメント欄に、前日「行けなくなった」と書くようなものです。ブログの書き手である講演者は、とっくに現地に移動し、ブログのコメントなんて見ちゃいないかもしれない、にも関わらず……(そういう以前の問題でもあるんですが)。

 他にはこんな例も。

 会社の外、都内某所で、数人の大学生と打ち合わせをする機会がありました。前日までは会社からメールでいろいろやり取りしていました。そして、当日は会社を離れるものですから、連絡先として、携帯の電話番号と、打ち合わせ場所の電話番号を事前に知らせてありました。

 すると当日、1人、15分位遅れた学生さんがいらっしゃいました。「ちょっと遅いな、失礼だな、何も連絡しないで……」と心では思いつつも、まあ15分くらいだからと思い、特に何も言わずに打ち合わせを始め、当日は終えました。

 次の日、出社して、会社のメールを確認。すると「すいません、10分位遅れます」と書かれたメールが、当日遅れた方から、会社のメールアドレスに送られていました。これには沈黙……。

 まだスマートフォンやタブレットなどの「簡単に持ち運びができるIT機器」がなかったころの話です。きっと遅れた方からすると、「携帯のメールアドレスに送る」感覚でメールしたんでしょう。しかし、ちょっと、相手に対する想像力がないな、自分中心で物事を進めているんだろうなこの方は、と思ったのは確かです。

 相手のことをおもんばかり、相手のことを想像し、相手が動きやすいように相手にオファーを出す人。自分のやりたいことだけを考え、自分のやり方で、相手にオファーを出す人。一生を通すと、得られる成果は比べ物にならないくらい違うんだろうなあ、と思います。そしてきっと、後者の人は「成果が違うのは自分のせいだ」とも気付いていないんだろうなあ……と。

 今回、武雄市樋渡啓祐市長講演会 in 三島の実行委員を務めることで、また一つ、相手に対する想像力の勉強になりました。多くの方を相手にするイベントを主催すると、本当に想像力って磨かれますよ。(寺西隆行)

 →寺西隆行氏のバックナンバー

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