12月1日、2014年3月卒の学生たちの就職活動が解禁になった。いよいよ就活シーズン本番ということで、これから街でリクルートスーツ姿の学生を見かけることが増えてくる。
ほとんどの学生たちは、就職活動で初めて「毎日スーツを着る」という経験をすることになる。これを機にスーツを買う、という学生も多い。就活生をターゲットにしたリクルートスーツ(就活スーツ)はちょっとした規模の市場なのだ。
複数のスーツブランドがリクルートスーツを販売しているが、「就活生内定者のリアルな声を反映したスーツ」と銘打って好調なのが、THE SUIT COMPANYが10月23日に発売した「THE RECRUIT SUIT」である。
THE RECRUIT SUITの開発は5人の社員によるプロジェクトとしてスタート。「経験者に聞いてみるのが、一番確かなんじゃないか?」というアイデアから、実際に就活生1000人にアンケートを取ることになった。質問したのは、「リクルートスーツの悩みについて」。
アンケートの結果、多かった悩みは「 スーツを着慣れていないので、長時間着ていると疲れてしまう」「忙しくて、クリーニングに出している時間がなかなかない」「夏場や湿気が多い日は、スーツが蒸れて、汗臭くなってしまう」「就活中は毎日のようにスーツを着るので、パンツが傷んでしまう」「電車で座席に座ると、すぐにシワができてしまう」「上着の生地がすぐに傷んでしまわないか心配」「スマートフォンの画面をスーツで拭きたくなってしまう」など。これらを解決する形で商品開発を進めた結果できたのが、THE RECRUIT SUITだ。
同製品のポイントは7つある。
消費者が求める必要性を「ニーズ」、メーカーの持つ技術や素材を「シーズ」と呼び、消費者の悩みを解決するような新商品を作ることをニーズ志向、自社の強みを生かして新商品を生み出すことをシーズ志向という。ニーズ志向、シーズ志向は、どちらも新商品を開発する際のベーシックな方向性だが、上記の悩みに答える形の7つの機能を押し出し、さらに若者向けに細身に仕立てることでフィット感が出る、という形のTHE RECRUIT SUITは、ニーズ志向の典型例として参考になる人も多いのではないだろうか。
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