→第1回 なぜ飯島愛の公式ブログはちゃんと管理されているのか?
→第2回 死んだら発動する“お別れサービス”は何年先まで保証する?
→第3回 Twitter社に届いた「亡くなられたユーザーに関するご連絡」、この半年で世界計0件
→第4回 死後にHDDデータを消去するソフト、愛用者は5〜10万人!?
→第5回 インターネットを墓場に持ち込むと、望まないものだけ地上に戻ってくる?
→第6回 有料サービスは死亡した会員をどうやって知り、どう処理する?
→第7回 相続? 消滅? 宙に浮く? ネット資産がユーザーの死後にたどる末路
→第8回(本記事)
これまでたどってきたように、インターネット上にあるユーザーのアカウントやWebサイト、コンテンツなどは、外部から持ち主を特定しにくい。持ち主がそのまま亡くなったり、IDやパスワードを紛失したりすると、誰も手が出せない状態でネットを漂うことになる。
それは、誰も権利や責任を持たない存在が生まれることと同じかもしれない。Webサイトの情報に何かしらの資産価値が発生しても、コメント欄などに個人情報が書き込まれるなどして誰かを困らせても、それらを受け止めるべき持ち主が簡単には見つからない。実際、そんな存在が無数にある。
それでも漂っているのは無法地帯ではなく、共通のルールで整備された法治空間なのは間違いない。では、オーナーが不在となったネット上のさまざまなものは法的にどんな措置がとられるのか。インターネット業界に詳しい弁護士の落合洋司氏にうかがった。
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