土肥:「リクナビ2014」から登録者一人ひとりの行動に合わせて違う情報を提供しているそうですね。会員は60万人ほどいるそうですが、なぜそんなサービスを始められたのでしょうか?
リクルートキャリア(以下、リク):Webのリクナビが生まれて、今年で17年が経ちました。これまでさまざまな形で情報提供をしてきましたが、自分に合う情報を探し出す難しさもありました。そうした中、昨年からリクナビを利用する就活生の行動を詳細に分析できるようになりました。いわゆる“ビッグデータ”ですね。その結果、一人ひとりの学生の行動に合わせた情報を表示できるようになりました。
土肥:最近流行りのビッグデータですね。これまでの技術では管理できなかった膨大なデータを解析して、ビジネスに活用する企業が増えてきました。で、就活生のどんな行動を分析されたのでしょうか?
リク:就活をしていく中で、内定を獲得できるかどうか、就活生の行動にどのような違いがあるのかよく分からなかったので、調べてみることにしました。
土肥:えっ、でも「リクルート=就職情報」というイメージは強いですよ。ほとんどの人が就職の際に、一度はお世話になっているはず。長年の知見を溜めているはずなので、内定をもらえない学生の傾向などはちゃんとつかんでいるのではないでしょうか?
リク:もちろんこれまでも、学生に調査をしたり、インタビューをしたりして、見えてきた部分はあります。ただ、ヒアリングできる学生の数には限りがあり、実際の行動に基づいた細かいところはつかみきれていませんでした。その部分を明確にするために、リクナビに蓄積されている膨大なデータを分析して、それを学生にフィードバックするようにしました。
土肥:分析されて、どのようなことが分かったのでしょうか?
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