この連載は書籍『AKB48の戦略! 秋元康の仕事術』(アスコム)から抜粋、再編集したものです。
AKB48といえば、今や知らない人はいないほどのアイドルグループで、その人気は日本のみならず海外にも及ぶ。本書では、そんなAKB48の真実や魅力を余すところなく紹介するとともに、プロデューサーでもある秋元康の企画力や発想術などの“刺さる”ビジネスノウハウを徹底的に解明。AKB48のファンはもちろんのこと、ビジネスパーソンにこそ読んでほしい1冊です。
秋元康(あきもと・やすし)
作詞家。1958年、東京都生まれ。美空ひばり「川の流れのように」をはじめ、ジェロ「海雪」(第41回日本作詞大賞受賞)、AKB48「フライングゲット」(第53回レコード大賞受賞)など、数々のヒット曲を生む。2012年、第54回日本レコード大賞“作詞賞”を受賞。
テレビ、映画、CM、漫画、ゲームなど、多岐にわたり活躍中。AKB48グループの総合プロデューサーを務めるなど、常に第一線で活躍するクリエイターとしても知られる。著書に小説『像の背中』(扶桑社)など多数。
田原総一朗(たはら・そういちろう)
1934年、滋賀県生まれ。1960年、岩波映画製作所入社、1964年、東京12チャンネル(現テレビ東京)に開局とともに入社。1977年にフリーに転身。テレビ朝日系『朝まで生テレビ!』『サンデープロジェクト』でテレビジャーナリズムの新しい地平を拓く。1998年、戦後の放送ジャーナリスト1人を選ぶ城戸又一賞を受賞。
現在、早稲田大学特命教授として、「大隈塾」塾頭も務める。『日本の戦争』(小学館)、『田原総一朗自選集(全5巻)』ケビン・メア著『田原総一朗責任編集 自滅するな日本』(アスコム)ほか著書など多数。
田原:みんなドラマを持っているんだ。すごいな。
秋元:AKB48は、本当にエリートじゃない。映画『がんばれ!ベアーズ』みたいな落ちこぼれ集団なんですよ。高橋みなみは、ホリプロタレントスカウトキャラバンを受けて落ちた。審査委員長は僕です。全然、覚えてませんけど(笑)。小嶋陽菜も、プロダクションに所属するモデルだったとき、BS朝日の『Harajukuロンチャーズ』という『夕やけニャンニャン』みたいな番組に出ていたけど、鳴かず飛ばずだった。前田敦子も、お母さんの背中に隠れちゃうような人見知りだった。
そういうダメダメな子たちが集まってオーディションをやり、翌週からリハーサルを始めました。少年野球の子どもたちを集めて「グローブをつけてみろ」と言ったら、左右反対にはめるやつがいるような、そんなチームでスタートしたんです。
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