女性・シニアの労働力の必要性が認識され、彼ら自身の労働意欲も高いにも関わらず、なぜ広がらないのか。それは彼らにはある種の制約条件があることに起因する。
多くのシニアは若者の育成スキルを持っているほか、長い社会人経験から不測の事態に柔軟に対応することができる。また、多くの女性は一度会社に入るなどして社会人としての基礎を学んでいるので、コミュニケーション能力が高い。さらに忙しい家事育児を通して、複数の仕事を手際よくこなすスキルも持っている。
その一方で、シニアは加齢による体力への不安や、若い従業員ばかりの中に1人で入ることへの不安を持っていたりする。女性も、家事や育児などによる時間的な制約や、子供の発熱や行事などの家庭の事情への理解を得られるかという不安を抱える。
今後、若者の労働人口が目減りしていく日本において、こういった能力や意欲があるのに、体力・時間・心理的な制約からフルタイムの仕事には踏み込めない人が、いかに働けるようになれるかが重要になっている。
そこで提案したのが「コラボワーク」という働き方だ。定義は「業務量・内容の選択をワーカー自身が行い、ワーカー同志で調整し、助け合いながら業務を完成させる」ことだ。よく受ける質問として、「ワークシェアリング」との違いがあるが、ここでは両者の違いを説明していく。
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