まずは下の図をご覧いただきたい。「ワークシェアリング」は、例えば従来は1人が行っていた仕事を3分割して、それぞれ3人に振り分ける。3人は与えられた仕事をそれぞれが独立して行うことが多い。その場合、仕事の分割、振り分けをする「マネジメントする側」と、振り分けられた仕事を行う「マネジメントされる側=ワーカー」が存在する。
従ってワーカーの欠員や、仕事の停滞が起こった場合、マネジメントする側の調整が必要になる。「ワークシェアリング」は、マネジメント側にとって、ワークの細分化、割り振り、業務調整という仕事が常にセットで必要になるため、その負荷が導入の課題のひとつと言われている。働く側も個人で仕事を請け負うため、小さな仕事とはいえ、責任の大きさ、重さがやはり参加の障壁になる場合も多い。
一方「コラボワーク」は、チームなどの集合体で仕事を受注し、個人が自分のできる内容の仕事を、できる量だけ選択し、ワーカー同士が連携を取り合い、協働、調整する。ここが、シニアや女性にとって、働きやすいポイントとなる。
ワーカー自身が業務量と内容を選ぶので、マネジメント側も割り振るという負荷が軽減する。また、全員一律の賃金や待遇などへの不公平感も、「コラボワーク」の特徴である「互助の仕組み」を機能させることが、その解消につながることも多い。
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