中学英語のマスターがTOEIC攻略の近道半年でTOEIC800点をとる方法(2/3 ページ)

» 2013年05月24日 08時00分 公開
[杉村健一,Business Media 誠]

勉強効率低下の原因は中学英語の理解不足にあり

book 『ただのサラリーマンが時間をかけずに半年でTOEICテストで325点から885点になれたラクラク勉強法』(アスコム)

 特に、TOEIC用教材を読んで以下のようなことがある人は、1回その教材はしまって基礎からやり直しましょう。

  • なぜ、英文がその意味になるかが分からない時がしばしばある
  • 文法事項の解説がいまひとつ理解できない。文法用語の意味も怪しい
  • 1ページに5回以上は知らない単語が出てくる

 僕も、TOEICの勉強を始めた当時はそうでした。なにしろ「主語が3人称単数で現在形の時、動詞にsがつく」という超基礎すら忘れていましたから。

 そのレベルの英語力でTOEIC用教材を読んでいたので辛かったです。解説を読んでも分からず、リスニング音声はお経と変わらない状態……。まったく理解できないので、勉強しても進歩している感じがありませんでした。しょっちゅう単語の意味を調べたりしていたので、時間の効率も悪かったです。

 僕がこの状態から脱出できたのは、これを続けてもダメだと確信し一度基礎からやり直すことにしたのがきっかけでした。このおかげで理解できなくてしんどかった勉強がある程度ラクになり、多少は進歩し始めることができました。

 世の中で英語やTOEICの勉強法が色々語られていますが、その多くは中級者以上を対象としたものが多い気がします。やはり、英語やTOEICの勉強法について語る人は基本的に上級者が多いと思うのです。どうしても遠い昔の初心者時代のことは忘れがちだったり、英語の勉強そのものが好きだったりするので、あまり効率を気にせず沢山英語に触れて上達するという方針の勉強を薦めることが多いのではないかと。

 一方で、僕は上級者とはとてもいえない実力でした。その分、初心者が困るポイントは分かる気がします。英語の勉強が決して好きでもないので、効率よく短時間でやりたいとばかり考えていました。

 多聴や多読も中級者以上ならいいかもしれませんが、意味の分からない単語が多すぎる場合、いちいち調べると勉強の効率が下がります。さらに、単語の意味を調べても文章の意味が分からなければ文法を復習した方がいいです。

 というわけで、TOEICで500点に届かない人は、一度だまされたと思ってまずは中学英語の復習をしてみてください。

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