中学英語のマスターがTOEIC攻略の近道半年でTOEIC800点をとる方法(1/3 ページ)

» 2013年05月24日 08時00分 公開
[杉村健一,Business Media 誠]

集中連載「半年でTOEIC800点をとる方法」について

 本連載は、ムリやムダのないTOEIC勉強法を具体的に紹介する本として10万部を突破した、杉村健一氏著、書籍『ただのサラリーマンが時間をかけずに半年でTOEICテストで325点から885点になれたラクラク勉強法』(アスコム刊)から一部抜粋しています。

 ――勉強する時間がない。というか、あまり勉強したくない。特に土日は遊びたい。結局、ラクにしかも早く点数を上げたい。リスニングが全然聞き取れないうえ、英文を読むのが遅すぎる。良い参考書で効率的に勉強したい――。こんな人は、決して少なくないでしょう。

 著者の杉村氏は英語が苦手で嫌いな上、海外経験もゼロ。しかも40歳以上。スキマ時間の活用法や目標の設定など、40代からでも決して遅くない、TOEICのスコアアップのための効率的な方法が満載の1冊です。


著者プロフィール:

杉村健一(すぎむら・けんいち)

 1965年、愛知県生まれ。二流私大卒のアラフィフ凡人サラリーマン。海外経験ゼロ、仕事で英語を使わない、外国人の友人もいないという、普段はまったく英語を使わない生活をしてきた。

 英語に関してはズブの素人で、勉強開始当初はリスニングはまったく聞き取れず、中学レベルからやり直すほど英語が苦手だった。しかし、わずか半年後の受験で885点、さらに2カ月の勉強で925点を獲得。

 現在は、友人や後輩を実験台にTOEICテストのテクニックや勉強法、参考書などを研究中。


中学&高1レベルを習得するだけで500点に達する

 知り合いから聞いた話ですが、TOEIC IPテスト(団体特別受験制度による試験で出題形式はTOEICテストと同じ)の高校1年生の平均スコアは370点で、進学校の高校1年生だと普通に500点台を出すらしいです。これは中学英語と高校1年生の英語がちゃんとできていれば、500点くらいは取れるということです。

 そして大学入試から20年以上経ち、その間英語にあまり触れなかった場合、どんどん英語を忘れていきこの高1レベルよりも英語力がなくなってしまうということも十分ありえます。というかそれが、TOEICの勉強を始める前の僕でした。

 このことは超重要なので強調しておきたいのですが、英語の勉強においても基礎はとても大事です。基礎というと簡単そうでナメてかかってしまいそうですが、超頻出項目だというのが大事なのです。つまり、基礎ができていないと分からないことだらけになるのです。ここでいう基礎は、中学校3年間+高校1年生レベルの英語になると思います。

 一般的な英文を見る限り、名詞を除けばI、You、do、haveなど、全体の8割くらいは中学で習う単語じゃないですか? 特に会話文は難しい単語が減る傾向にあるので、他の英文よりも中学英語の比率は高まるでしょう。文法も同じです。中学で習う文法や構文を使わずして、ある程度まとまった英語を書くことは不可能でしょう。

 英語に触れる以上、相当な頻出率となるのがこの基礎です。だから、基礎の勉強をやらない手はありません。500点取れない人は、中学レベルですら忘れてしまっていることがけっこうあると思いますから、まずは中学英語の復習をお薦めします。

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