株式相場が乱高下しています。甘利経済財政大臣は「日本株は買い」とおっしゃっていますが、荒れているところには手が出しにくいのも事実。「落ちるナイフはつかむな」との相場格言もあります。
そんな中、恋愛とか何かのしがらみ(?)でどうしても株を買いたいという場合、長期で持っていてもいい、長く付き合える株を買うという手があります。配当性向が高い(配当金が多い)とか、日常で便利に使える株主優待があるとか、そういう銘柄です。
人生の中での大きな買い物に生かせる可能性もあります。結婚式、住宅、老人ホーム入居などで株主優待の割引が使える銘柄があるのです。これらはかなりの金額が動くため、ほんの数%の割引でも数十万円単位の値引きになることもあります。株価が下がって損をしたとしても、総合的には得になるかも。「肉を切らせて骨を断つ」ですね! 株主優待にはドリンク券や映画、旅行にとどまらず、いろいろなものがあるのでぜひ調べてみてください。
ただし、株主優待は、株主権利を得て優待が手に入るまで時間がかかる点、突然制度が廃止されたり内容が改悪されることがある点には注意しておいてくださいね。
ちなみに6月の株主総会に参加しようとすると、3月に株を買って権利を確定しておく必要があります。
著者プロフィール:雄山スズコ
漫画家兼投資家。政治経済ジャンルに主に生息。2004年から投資を始める。中国株、日本株、各種外貨資産などさまざまな金融商品で痛手を負うが、こりずに挑戦中。著書に『政治萌え!〜国会ゆるゆる観察日記』(司書房)、『国会萌えコメディ 政界のまんががこんなにユルいわけがない』(集英社)。2008年3月〜2011年12月に日本経済新聞紹介サイト「nikkei4946.com」で4コマ&コラム「まんがで見るキーワード」を連載。公式サイト「桃熊薬局」。著作一覧はこちら。
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