「若年者の正社員採用で重視しているもの」というデータで最も注目したいのは、過去(1990年代)と比較して重要度が下がっている項目が、わずか3つしかないことです。「従順性」「学業成績」「最終学歴」は、かつてよりも重視しません。しかしそれ以外の項目は、かつての若手社会人よりも、より高い水準を企業は要求していることが分かります。
採用時点でそれだけ多くのものを要求している、つまりは選び抜いて採用した若手社会人を手放さないためにも、企業は彼らが「何を大切にして働いているのか」をもっと考える必要があるでしょう。「イマドキの若手社会人は我慢が足りない」、これは昔から言われていることです。しかし当たり前のことですが、結果には原因がある。それを直視することだけが、現状をより良くする唯一の道だと思うのです。
それでは、若手社会人が働きやすい職場とはどんなものなのか? このテーマに関しては、近いうちに別稿を用意します。お楽しみに!
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