円安にともない、さまざまな食料品が値上げされているこの秋、消費増税も決まってこの先の家計が心配になってきます。アラブの春に始まる中東地域の不安定な状況も小麦価格の高騰が一因とも言われ、世界人口の増加もあいまって食糧価格の上昇が危惧されていました。
ここ最近、店頭では一部の食品価格は確かに上がっているのですが、結構な長期間に渡って大幅な上昇に見舞われていないのが砂糖です。多少の変動はあるものの、もう10年以上セール時の価格はほぼ変わっていません。国連食糧農業機関の発表によれば2010年ごろには安い時期に比べて4倍に高騰してはいるのですが、その後急落しています。原料の収穫状況や投機資金の動きなども関係していると思います。一方向からの情報だけを信じて動いていると、思わぬ損をしてしまうこともありそうです。
投資の世界で先を見通すことは本当に難しいですね。セール時に爆買いした砂糖の山を前にして痛感しています……。「でも砂糖って長期保存できるし腐らないから、あと数十年のうちに“砂糖成金”になれるかもよ?」と、はるかの肩をポンと叩いてあげたいです。仲間意識から(笑)。
金やプラチナのように単価が高いものなら、場所をとらないので貯めやすいんですけどね……。
著者プロフィール:雄山スズコ
漫画家兼投資家。政治経済ジャンルに主に生息。2004年から投資を始める。中国株、日本株、各種外貨資産などさまざまな金融商品で痛手を負うが、こりずに挑戦中。著書に『政治萌え!〜国会ゆるゆる観察日記』(司書房)、『国会萌えコメディ 政界のまんががこんなにユルいわけがない』(集英社)。ぷら@ほ〜むで『国会萌えコメディ政界のまんががこんなにユルいわけがない』を連載中。公式サイト「桃熊薬局」。著作一覧はこちら。
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