有名大学じゃなくても大丈夫――就活に成功するための4つの方法サカタカツミ「就活・転職のフシギ発見!」(2/3 ページ)

» 2013年10月14日 09時20分 公開
[サカタカツミ,Business Media 誠]

その2 企業の学歴差別に対抗する方法

 以前自分のブログでも書きましたが(参照リンク)、企業の採用は極論してしまえば、その企業の好みです。最近の(といってもずいぶん長らく)流行は、「コミュニケーション力を中心とした、バランスよく能力の高い学生」です。しかも、自分がそうだと思っていても「他者よりも優れていなければならない」のです。企業の採用はボランティアではありません。差別だといわれようがなんだろうが、企業は自社にとって最適な人を採用しようとします。そう説明しても「結局は学校差別ってことだろう?」という声が聞こえてきそうです。ホントは学校差別などという生やさしいものではないのですが……。

 少なくとも「学校名で足切りされている」と感じるのが嫌ならば、自分の学校の先輩を採用した実績のある企業を受けることです。学校に求人票を出している企業ならもっといいでしょう。その学校から「人が欲しい」と望んでいるわけですから、学校名による差別や、足切りという幻想に悩まされることはありません。学外で行われているセミナーに目を向ける前に、学内で予定されているセミナーや会社説明会へ、積極的に足を運ぶことをお勧めします。それこそあまりメディアで書かれることはありませんが、企業は個別の学校での会社説明会に力を入れています。それこそ、あまり有名ではない大学であっても、ピーク時には学生が疲れてしまうくらいたくさん開催されているのが現状。出会いは身近なところにもたくさんあると考えると、就活はシンプルになるはずです。

まずは学内で行われるセミナーや会社説明会に参加してみよう(写真と本文は関係ありません)

その3 いわゆる「学歴ロンダリング」で自分の価値を高める

 「いや、自分の学校に出ている求人はレベルが低い。もっと有名な企業に行きたい」という野心あふれた就活生もいるかもしれません。ただ、そういう就活生ほど、学校の外に出てみて自分の立ち位置を把握した後に、心が折れて迷走してしまうケースが後を絶ちません。そういうタイプの人は「進学」を視野に入れるといいでしょう。自分がターゲットと設定している企業が採用しそうな大学院に進む(「学歴ロンダリング」という表現をするようです)、もしくは海外に留学して海外大生として勝負する、そういう選択も考えるべきです。

 自分の価値を高めて(別に学歴だけとは限らないのですがここでは便宜上その部分にだけフォーカスしています)他者と勝負できるようになることは、ビジネスパーソンとしてとても重要なこと。その準備ができていないのに、就活の仕組みを思い悩むことには意味がないのです。まあ、有名な企業に行くことがベストなのか、という論点はあるのですが、それはまた別の話として。

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