有名大学じゃなくても大丈夫――就活に成功するための4つの方法サカタカツミ「就活・転職のフシギ発見!」(3/3 ページ)

» 2013年10月14日 09時20分 公開
[サカタカツミ,Business Media 誠]
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「やりたい仕事」と「入りたい企業」を勘違いするな!

 迷走してしまって心が折れる就活生に多いのは「やりたい仕事」と「入りたい企業」を混同しているケースです。意図して混同している、もしくは言い訳の材料として取り違えているケースも多いのですが(採用の現場にいる人たちなら分かっていると思いますが)ここでは、話をシンプルにして進めていきたいと思います。就活を始めると、就活生は「やりたい仕事」について嫌というほど考えます。が、正しくは「考えるけど分からない」という状態に陥ります。なぜなら、就活生のほとんどが「世の中にはどんな仕事があるのか分からない」からです。分からないものをいくら考えても分かるわけがない。当たり前のことを書いていますが、これが現実です。分かる仕事といえば、名前を聞いたことがある有名企業の、表面上の仕事ばかり。これはほとんどの就活生が知っているわけですから、常識的に考えれば「大激戦区」になるのは必然です。

 だからというのは変ですが、「やりたい仕事=知っている企業の仕事=入りたい企業」という構図が生まれてしまいます。そしてその裏に「知らない企業=知らない仕事=やりたくない仕事」という流れが生まれてしまうと、就活生はさらに混乱します。ただ、いまさら「もっと仕事について知ろう」といくら提案しても間に合いません。就活生は仕事について調べている間に就活そのものが終わってしまうでしょう。ここで理想的な話をしても仕方がないので、現実的な作戦を提示したいと思います。

その4 激戦の狭き門よりも、悠々と広き門で就活の早期終了を目指せ

 ポイントは一つ。無名企業ばかりを調べてみること、です。先に挙げたリクナビやマイナビなどの就職支援サービスの出番がやってきました。ここに掲載されている企業で「聞いたことがないなー」という企業ばかりをチェックしていくのです。そして、その企業の仕事内容を見てみる。全く興味がわかないという企業も少なくないでしょうが、中には「あれ、この仕事って面白そう」と感じるところもあるはずです。それが「やってみたい仕事」なのです。

 企業の名前に引っ張られることなく、仕事に興味を持ったならば、次はそれと同じ仕事ができそうな企業を、片っ端から調べてみる。有名企業もあるでしょうが、聞いたこともない企業だって少なくないはず。もうお分かりですね。「やりたい仕事」と「入りたい(=有名な)企業」を混同してしまうと、競争の激しい場所で戦い続けなければならない。やりたい仕事だけを純粋に考え、見つけることで、意外なほど「広き門」に出会える可能性は高くなるのです。ほかの人が同じ方法を取る前に、サッサと「やりたい仕事」を探してみてください。

 連休中の更新だからこそ……ということで、いつもとは違うターゲットに向けてエールを贈ってみました。いまから就活という学生の皆さん、頑張ってください!

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