「口座引落しVSクレジットカード」――公共料金の支払でオトクなのは?マネーの達人

» 2014年05月09日 08時00分 公開
[高橋幸緒里,マネーの達人]
マネーの達人

 新社会人は、そろそろ初めての給料をもらう時期です。「○○万円貯めて、あれをしてこれをして……」と、夢が膨らんでいることでしょう。夢を叶えるためにお金を貯めるには、小さい出費を抑えることも大切です。

公共料金の支払い どっちがオトク?

 まずは、身近な公共料金の支払い方法の見直しからおすすめします。

 電気やガス、水道などの公共料金の支払いはどうしていますか? 「貯金するために、出費は少しでも削りたい」「自分で払う時期を管理したいから、コンビニで払ってるよ」という人も少なくないのではないでしょうか。

 今回は、口座引き落としとクレジットカードでの支払いを比較します。

口座引き落とし

 口座引き落としのメリットとして、割引特典があります。例えば、関東地区に住んでいる人であれば、東京電力、東京ガス、東京都水道局ともに、ひと月あたり54円(税込 消費税8%で計算)の割引があります。

(出典:東京電力)

これだけでも月162円、1年で1944円の節約になります。

※割引サービスは利用する会社によって適用条件が異なる場合もあります。詳しくは、ご自身の契約している会社にご確認ください。
※消費税8%での計算になります。適用時期は各社により異なる場合があります。

 また、金額が通帳に記帳されるので家計簿代わりとしても使えます。毎月の支出を把握できるので、使いすぎかどうかを確認することもできます。

クレジットカード払い

 クレジットカード払いには、口座引き落としのような割引はありません。しかし、カード払いのメリットは、各カード会社が設定する支払額に応じたポイントを得られることです。カード会社によって異なりますが、貯めたポイントを現金や金券でキャッシュバックしたり、品物との交換のほか、マイルや楽天ポイントなどの他のポイントへの移行など、幅広く使うことができます。

 一般的には1000円=1ポイントですが、ポイント率のよいクレジットカードもあるので、自分のカードはいくらでポイントが付くか確認しておくと同時に、1ポイントがいくらに相当するのか、何ポイントから使用できるのか、ポイントの有効期限なども合わせてチェックしましょう。


 どちらがオトクになるかは、人によって異なります。例えば、1000円で1ポイント、1ポイント=3〜5円なら口座引落しの方が割引率が高くなるでしょう。逆に、ポイント率や還元率が良いカードに普段の買い物や引き落としもまとめているなら、そちらの方がオトクになる場合もあります。

 新生活を機に、自分の支出を見直してみませんか?(高橋幸緒里)

著者プロフィール:

高橋幸緒里

東京Financial Association 代表

1986年7月7日生まれ。小学校の頃より金融・経営に興味を持つ。大学時代に金融機関を志望し在学中にAFP資格を取得、金融機関に就職。以後、お客さまのライフプランに合わせた資産の持ち方・作り方のコンサルティングを行っている。上位資格のCFP資格は、ただいま勉強中。日常生活に関わるお金や、金融機関の上手な使い方についてのコラムが書けたらと思っています!

保有資格:AFP、証券外務員二種・一種、内部管理責任者、年金アドバイザー3級、相続アドバイザー3級、日商簿記3級


 →高橋幸緒里 バックナンバー

banner

copyright (c) "money no tatsujin" All rights reserved.