平日の客は1泊〜3泊ほどのビジネス出張層がメインだが、中・長期滞在型施設の特徴を生かし、「企業研修(1週間〜最大で6カ月)」「レジャー利用(週末の1泊〜2泊)」「プライベート(週末の1泊〜1週間)」「外国人利用(3泊〜1週間)」のニーズが多いのも強みだ。
中でも週末は、家族や友人と東京観光、あるいはイベントやコンサート参加のために利用される機会がとても高まっているという。コンドミニアムと同様に、宿泊料金は一部屋単位。ダブルルームへ2人で泊まれば宿泊費はその分抑えられる。プチお泊まり会のような女子会的需要にも応えられそうだ。
「着替えなしでも安心してご利用いただける。この特徴は東京へ出張されるビジネス層にもちろんですが、都内で終電を逃してしまったお客様にもかなり利用していただいています。また、滞在の設備が整っており、荷物を少なくできることから、家族や友人とのお得なシェア泊にもお勧めです」(東急ステイサービスの高谷社長)
東急ステイは、5月26日オープンの東急ステイ新橋に続き、2015年春に「東急ステイ新宿三丁目(総客室数179室)」、2016年春に「東急ステイ銀座(総客室数予定194室)」への出店も計画し、都内で総計3000室の実現を目指す。
普及価格帯ながら中長期の滞在に対応──。ビジネス出張には地方都市部への出店もニーズがあると思われ、さらに海外渡航者を含む2020年の東京オリンピック特需もカバーできる取り組みだ。これまでありそうでなかったニーズのすき間を埋め、顧客満足度をより高める、宿泊施設の新たなトレンドになりそうだ。
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