インタビュー
» 2014年06月16日 08時00分 公開

“何となく”客、振り向いて──クルマ販売にビッグデータ、何が変わるのか店舗×ビッグデータ(2/5 ページ)

[岩城俊介,Business Media 誠]

「テーマパークを目指しました」 なぜ?

 「テーマパークを目指しました」──。埼玉県さいたま市の「WOW!TOWN大宮」。広大な敷地こそ周囲の大型中古車販売店と似ている。ただ、展示されているクルマの数は少ない。店内も、まるで喫茶店のような、これまでの中古車販売店とは趣がかなり違う空間が広がっている。実際に商談スペースを兼ねるゆったりスペースのカフェエリアを設け、階上には託児スペースも用意した。

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photo 店へのアプローチも、店内もまるでカフェのようなつくりで広々とした空間作りを意識した。最近は、カフェのイメージなどを取り入れて来店しやすく工夫した取り組みを行う新車販売ディーラーもある。ガリバーのWOW!TOWN店舗は「もっとガラリと変えた取り組み」(菰方氏)という

 「来店していただいたら、まずはシアタールームで紹介ビデオを見ていただきます」(ガリバーインターナショナル WOW!事業戦略セクションの菰方清成氏)。

 まずこんな方法から始まる。重ねて述べるが、ここは中古車販売店。これまで経験がないと思う。紹介ビデオでは、WOW!TOWNとは何か、この店舗で何ができるかを簡単に説明するもので、内容はある程度予想がつくかもしれない。ただ「店を内容を知っていただく主な目的に加え、何か違うね、なんだかテーマパークのようだねと、まずはワクワク感を持っていただく目的があります」(菰方氏)という。

 続いて店内のPCで「いま、あなたはどんなクルマを望んでいるか」を見る適正アンケートに答える。アンケートは客の「理想と現実のズレ」を計るため。例えば、家族5人で来店しつつも、クルマへ求めるものとして“徹底した格好よさ”や“ドライブする楽しさを”などと回答すれば、おそらくスポーツカーがリコメンドされる。家族のクルマには適していないはずだが、まずはこれでいい。

photo まずはシアタールームで紹介ビデオ、続いて初期の適正アンケートに答える
photo アンケートにより、適するクルマの傾向が示される。最初は本当に適するものか、かけ離れていてもいい。後で行う行動解析によって、この意識のズレも解析データの1つとして使うためである
photo 人工知能技術を用い、新しいクルマの選び方をサポートするスマートフォンアプリ「eraBoon」も公開した(無料。iOS/Android)。「クルマは欲しいけど、どれがいいか分からない」という人は、まずはこちらを使ってみてもよさそうだ

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