東京貨物ターミナル付近はりんかい線の車両基地に隣接した廃線跡を利用する。JR東日本は触れていないけれど、このあたりに駅を作ると、トラックターミナルなどに通勤する人々にとって便利だろう。彼らは現在、大森駅や大井町駅から送迎バスを利用している。運輸・倉庫会社にとっても、駅ができれば送迎バスを廃止できる。
羽田アクセス線は、りんかい線車両基地の南端から新たなトンネルに入り、羽田空港島へ向かう。羽田空港国内線ターミナルへ直行するコースだ。駅は京急電鉄の羽田空港国内線ターミナルの下にできる。そこからさらに、京急電鉄に平行する形で国際線ターミナル駅に到達する。
この路線を主軸とするほか、りんかい線とも直通運転を実施する。りんかい線は東京テレポート駅―天王洲アイル駅間の天王洲アイル駅寄り、品川埠頭の地下で車庫へ向かう線路が分岐している。この線路と羽田アクセス線の線路をつなぐ。さらに、りんかい線の大井町駅―品川シーサイド駅間から分岐する新しいトンネルを掘り、これも東京貨物ターミナルの北側で羽田アクセス線につなぐ。
JR東日本は、第一段階として東京貨物ターミナルと羽田空港島のトンネルを整備する。羽田空港貨物ターミナル付近に暫定的な羽田空港駅を設置、りんかい線と接続させて、新木場―羽田空港暫定駅間を先行開業させる考えだ。目標は2020年の東京オリンピック前とのこと。国内線ターミナル駅は京急電鉄の下になるため、慎重な工事が必要という。
羽田空港暫定駅は全線開業後も羽田空港関係者の通勤用駅として転用できそうだ。ムダな投資にはならない。東京貨物ターミナル付近も駅を置けば、臨海部の通勤路線としても活用できそうだ。
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